【高松宮記念】美浦の若武者、初G1騎乗が内定

今月はドバイワールドカップデーもありますが、国内でも春のG1戦線の幕開けとなる高松宮記念の開催に注目が集まります。レッドファルクスが叩き2戦目でどう変わってくるのか、開幕週から使い込んで馬場が荒れた時期での中京開催ということもあり、私の中では荒れるG1のイメージがあります。

そんな高松宮記念へ美浦のホープが初のG1騎乗を決めました。昨年デビューしたばかりですがG1出走条件の31勝をすでにクリアした武藤雅騎手です。騎乗するのは美浦・天間厩舎管理、ダートの雄ノボバカラを予定しています。

美浦の若手と言えば話題を一身に背負ってきた藤田菜七子騎手がいますが、こちらも勝ちのペースがあがってきており、31勝の既定をクリアするときが見ものです。美浦・栗東ともにリーディング上位はベテランが大半、JRA生え抜きの若手に風穴を開けてもらいたいという意味でも今回の騎乗にはぜひ期待したいです。

ダートの短距離を主戦場に走っているノボバカラですが、昨年の夏競馬2戦で芝を走りました。結果は函館スプリントSで7着、キーンランドカップで10着と芳しい結果とは言い難いですが、そこで手応えを掴んだのでしょうか、雨が降るなど時計のかかる馬場にでもなれば馬力のあるノボバカラにも展開は向くかもしれません。

幸い優先出走権なしでも、収得賞金で十分問題なくフルゲート内に滑り込んでいるため除外を気にせず調整も行えるでしょう。

ダートにおいては先行馬という位置づけですが芝の短距離、しかもG1ということでスピード感も異なります。単勝オッズを見たらつい買うのをためらうような数字がつくことでしょうが、どんな人気であれ初G1でアピールできる騎乗を期待したいです。