日本競馬最高峰のビッグレース「ジャパンC」がいよいよ開催です。中央競馬の総決算ということで毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられています。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

マスカレードボール（牡3、手塚貴久厩舎）

前走の天皇賞・秋を快勝したマスカレードボール。日本ダービー・2着の実績を持つ東京芝2400mへ舞台を移し、ジャパンCへ挑みます。前走ではスタート直後に他馬と接触しながらも好位を確保し、超スローペースの中で折り合いを付けて進出。直線ではタスティエーラをマークしつつロスなく抜け出し、ラストも加速し続ける強さを見せました。ルメール騎手も「さらに成長している」と高く評価しており、G1・3連勝の勢いは本物です。古馬一線級と集う大舞台で、成長著しい3歳馬がどんな走りを披露するか注目されます。

クロワデュノール（牡3、斉藤崇史厩舎）

前走の凱旋門賞・14着から巻き返しを狙うダービー馬のクロワデュノール。大外17番枠から内へ入れず、先頭に立つ形でレースを進めたものの、最後はスタミナ切れで失速。展開が噛み合わなかった敗戦で、力負けと決めつける必要はありません。日本ダービーでは道中で動かず自分のタイミングで仕掛け、追い込んだマスカレードボールを抑えて勝利。北村友騎手の「馬を信じた騎乗」が光りました。ロンシャンの連戦からのタフなローテーションではありますが、状態次第では侮れない実力馬です。ジャパンCで再び真価を問われます。

ダノンデサイル（牡4、安田翔伍厩舎）

前走の英インターナショナルS・5着から参戦するダノンデサイル。大きく差を付けて逃げた馬の番手で、実質的には逃げる形となってしまい、後ろで折り合いをつけたい同馬にとっては誤算。道中リラックスできずに5着が精一杯といった結果になってしまいました。昨年は日本ダービーを制し、今年はドバイシーマクラシックを勝つなど世界を転戦し活躍している実績馬で、本来の力を発揮することができさえすれば勝ち負けでしょう。引き続き戸崎圭太騎手とのコンビで、実績ある2400m戦で3つ目のG1タイトル獲得となるかに注目です。