今週日曜の中山メインは、芝1200mで行われる3歳以上オープンの別定戦リステッドの「ラピスラズリステークス」が開催。

過去5年のデータを振り返ると、昇級初戦馬が2勝2着1回と好成績を残しており、上がり馬に勢いがあるレースといえる。今年の該当馬はアドマイヤマーズ産駒の3歳牝馬ルージュラナキラ1頭のみ。3カ月ぶりの実戦となるが、2勝クラス、3勝クラスを連勝してここに挑むローテーションは魅力十分で、データ的にも勢い的にも買い材料が揃っている。

人気別の結果を見ると、1番人気が2勝、3番人気が1勝を挙げており、2番人気も勝利こそないものの2着1回と安定感を示している。基本的には上位人気馬が能力どおりの走りを見せており、極端な波乱は期待しづらい傾向といえる。

一方、世代別に見ると勝利がないのが5歳馬という点が興味深い。今年の該当馬は前走のみちのくステークスで2着に入ったハーツクライ産駒バースクライ、そして前走のルミエールオールダッシュ（リステッド）で2着に好走したカルロヴェローチェの2頭だ。いずれも前走オープンで好走しており、今回も上位人気が予想されるが、データ的には単勝で強く推し切れない側面もある。相手候補としての評価は高いものの、本命は別馬から狙う戦略も十分ありそうだ。

昇級初戦馬の勢いと、上位人気馬の安定感が交錯するラピスラズリステークス。今年は3歳牝馬ルージュラナキラの挑戦がレースの軸となりそうで、勢力図が大きく動く可能性のある一戦となる。