【ラジオ日本賞2018予想】ハイレベルなメンバーの集結したオープン戦

日本のダートグレード競走の体系はその多くを地方開催の交流競走に依存している形となっているため、いざ出馬すれば勝ち負けも見込める素質馬であっても、収得賞金不足により苦悩しているというのはよくある話です。重賞参戦からすでに狭き門と言えるダートにおいて、1着以外賞金加算の望めないオープンレースはどの陣営も叩き台とはならないため、見ごたえのあるレースとなりやすいです。

今週日曜、中山で組まれているラジオ日本賞もそんなレースの一つ。過去5年の勝ち馬にはインカンテーション、メイショウスミトモ、センチュリオンなど、ダート重賞でも活躍している馬が多く、現在種牡馬となったベルシャザールも2013年の2着に名を連ねており、毎年ハイレベルなメンバーの揃うレースでもあります。

今年の登録メンバーを見渡すと、近走は重賞制覇へあと一歩のところまで迫ってきているクインズサターンや、UAEダービーに参戦し3着の経歴もあり、堀厩舎としてもなんとか大成させたいと願っているであろう期待馬ゴールデンバローズ、3歳時にはジャパンダートダービーで1番人気にも推され、今年のフェブラリーSでは4着に入った実績上位馬ながら、勝ち星には中々恵まれず苦しい時期を過ごしていましたが、前走で久々の勝利を飾ったサンライズノヴァ、そして地方交流重賞で1番人気を背負うまでに成長したヨシオ、そして3歳馬からはレパードステークス2着から古馬に挑むヒラボクラターシュが登録してきました。

登録段階ですでに10頭と少頭数での開催となる今回ですが、過去5年では3歳馬の勝利がありません。人気の一角となりそうなヒラボクラターシュの取捨が馬券検討の鍵となりそうです。