土曜の福島メインはダート1150ｍで行われる3歳以上3勝クラスの定量戦・TUF杯が組まれている。

注目は前走の2勝クラスを快勝してこの一戦に挑む4歳牝馬オーブルクール（父デクラレーションオブウォー）。デビュー戦こそ1400ｍで大敗を喫したが、その後は距離をダート1200ｍに絞ってから安定感ある成績を重ねてきた。今回は2戦目からコンビを組む石橋脩騎手が引き続き騎乗予定。逃げ・控えどちらの戦法でも結果を出しており、若干の距離短縮となる1150ｍでも対応可能と見ていい。

一方、3歳牡馬エコロアゼル（父シャンスロット）も見逃せない存在だ。2歳時にはブリーダーズカップ遠征も経験した素質馬で、これまでマイル以上では結果が伴わなかったが、前走の安芸ステークスではダート1200ｍで5馬身差の逃げ切り勝ちを決め、スプリンターとしての適性を鮮明に示した。オーブルクールとの先行争いは展開のカギを握るポイントとなりそうだ。

さらに、差し馬として不気味な存在が6歳牡馬ドンレパルス（父ディスクリートキャット）。このクラスに上がってからの5戦すべてで掲示板内と安定感が光る。展開次第では差し切りも十分可能で、先行勢に人気が集まる今回は、馬券的にも妙味のある一頭だ。

実力馬同士による先行争い、そして差し馬の台頭と、展開次第で着順が大きく入れ替わる可能性もある。見応え十分の一戦となることは間違いない。