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【JRA北九州記念2025】大崩れなしの堅実派ロードフォアエース、平坦替わりで条件好転

2025/07/02 17:07
2025/07/03 15:29
【JRA北九州記念2025】大崩れなしの堅実派ロードフォアエース、平坦替わりで条件好転

今週、小倉競馬場で行われる北九州記念(芝1200m)で注目すべき存在は、前走・春雷ステークス2着のロードフォアエース(牡5、安田隆行厩舎)である。

これまでのキャリア13戦で記録した成績は「4-8-0-1」と抜群の安定感を誇る。唯一馬券圏外に敗れたのはキャリア初期の1勝クラスでの7着のみで、それ以外はすべて連対と安定感は特筆に値する。特に、ちょうど1年前にダートから芝へと路線を変更して以降は、芝短距離戦で才能を開花。転向初戦で2勝クラスを即座に勝ち上がると、その後も芝1200m戦線で安定した走りを続けてきた。

ロードフォアエースの強みは、そのスタートの速さにある。ゲートの反応が安定しており、芝のスプリント戦では大きなアドバンテージとなっている。位置取りに注文がつかず、好位からの押し切りや番手からの競馬もできる点は、展開が読みにくい小倉1200mでは心強い。

前走の春雷ステークスでは2着に敗れたが、坂のある中山コースで最後の急坂に脚を奪われた印象が強い。勝ち馬ヨシノイースターとは真っ向勝負の形となり、最後は交わしきれなかったものの内容自体は悲観するものではなかった。むしろ、平坦な小倉コースへの舞台替わりは、同馬にとって明らかなプラス材料であり、逆転劇があっても何ら不思議ではない。

3ヶ月ぶりの実戦となるが、調教内容からは状態の良さがうかがえる。2週前の栗東CWではラスト1ハロン10秒9という鋭い動きを見せており、続く1週前追いでは6ハロン79秒8―3ハロン37秒2―ラスト11秒7という抜群の時計をマークした。馬格が540kg台と大柄なだけに、状態の見極めには慎重さが求められるが、ここまでの内容を見る限り不安は感じられない。

とはいえ、ロードフォアエースには「勝ち切れない」というもう一つの側面もある。好走を続けながらも、僅差で勝ちを逃すレースが多く、脚質的にも最後の一押しに課題が残るのは否めない。今週の北九州記念も好条件が揃っており大崩れの心配は少ないが、「アタマで買える馬か」と問われると、やや疑問が残る部分もある。

加えて、同型の先行馬が揃った一戦だけに、展開が鍵を握ることは間違いない。持ち前のスピードを生かして自分の形に持ち込めれば勝機は十分にあるが、流れに乗り損ねると一転して苦しい展開にもなりかねない。枠順や当日の馬場傾向、展開予測を含めて最終的な取捨は慎重に判断したい。

勝ち切る競馬を見せるか、それともまたしても僅差で涙をのむのか。芝スプリント界の新星・ロードフォアエースの走りに注目が集まる。 

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