【朝日杯フューチュリティS予想2025】巻き返し期待の伏兵は、英国産馬のグッドピース

日曜の阪神メインは2歳牡馬牝馬混合のG1「朝日杯フューチュリティステークス」が開催。先週の阪神ジュベナイルフィリーズが牝馬限定の18頭立てだったのに対し、今回は混合戦ながら14頭立てとやや手薄な印象を受ける構成となった。
その14頭の中で注目したいのが、キングマン産駒の外国産馬グッドピースだ。新馬戦を快勝した後、2戦目でデイリー杯2歳ステークスに挑戦したが、結果は6着に終わった。勝ったアドマイヤクワッズ、2着のカヴァレリッツォが後続を突き放す形のレースだったこともあり、今回もこの2頭が人気の中心となりそうだ。そのため、グッドピースは前走の着順から「勝負付けが済んだ」と評価を下げる可能性が高い。
しかし、前走の内容を精査すると、決して能力で見劣ったわけではない。噛み合わなかった要素が重なった結果であり、それらが改善されれば一気に浮上しても不思議はない。
まず前走は約2か月ぶりの実戦で、馬体重はプラス14キロだった。成長分と見ることもできるが、全体的に余裕残しだった印象は否めない。叩き2戦目となる今回は、身体のキレが増し、パフォーマンスの上積みが見込める。
次に舞台替わりだ。新馬戦を勝利した阪神競馬場に戻る点は大きな強調材料となる。新馬戦では上がり3ハロン33秒2という鋭い末脚を披露しており、阪神コースとの相性の良さは数字が示す通りだ。
さらに前走の馬場と展開も不利に働いた。内が荒れつつも伸びるという特殊な馬場状態で、上位2頭が内を通ったのに対し、グッドピースは大外を回る形となった。これでは持ち味の切れ味を最大限に生かすことは難しかった。阪神開催3週目で、まだ良好な馬場状態が見込める今回は、新馬戦の再現が可能な条件が整う。
これらの課題を一つずつクリアできれば、勝ち負けに加わる可能性は十分にある。前走で噛み合わなかったピースが揃った時、グッドピースが一気に主役へ躍り出るシーンは現実的だ。朝日杯フューチュリティステークスは、各要素をあと一歩ずつ積み上げたグッドピースがG1制覇を果たす瞬間に期待し、注目したい一戦となる。

