ダーレー供用のタリスマニックは日本に新風を吹かせるか?

日本の競馬に新風を吹き込んだ存在として社台ファームの導入したノーザンテースト、サンデーサイレンスといった種牡馬の功績は非常に大きな物があるでしょう。外部からの血統が日本の競馬を大きく進化させてきた歴史もあり、そういった意味で注目したいのが、ダーレー・ジャパンが2019年から昨年のブリーダーズカップ勝ち馬タリスマニックを日本で供用するというニュースです。

フランスでデビューをしたタリスマニックはワンパンチ足りない善戦が続く中、ビーチパトロール、ハイランドリールといった強豪を打ち破りブリーダーズカップターフを見事勝利しました。

血統背景を見ると母の父マキャベリアンは日本での産駒は絶対数が少ないもののコクトジュリアンやグラスボンバーといった重賞勝ち馬を出しており、ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスを生んだ名牝ハルーワスウィートの父でもあり、母の父としてはヴィクトワールピサ、アサクサデンエンなどG1勝ち馬も多数輩出し、日本競馬への高い適性を見せています。

また、母系を見てもハイクレアまで遡る血統はディープインパクトと同ファミリーであり、こちらも日本で成功する可能性を示しており、期待が高まります。

初年度産駒のデビューは2022年とまだまだ先の話になりますが、ダーレーの持つ一流繁殖牝馬だけでなく、他の生産者からも一流どころが集まる見込みもあるため、日本の競馬に新しい風を吹き込むことができるかぜひ注目してもらいたい種牡馬です。