【むらさき賞2018予想】エアウィンザー、荒れるハンデ戦を制してオープンへ

親兄弟そっくりな家庭もあれば、見た目から中身まで特徴が大きく違う場合もあるというのは人も競走馬も同じかもしれません。兄が活躍したおかげで注目されたものの弟はいまいち、といったケースは枚挙に暇がありませんが、今回注目のエアウィンザーもその例に当てはまる1頭。ただし、この馬の場合は能力の絶対値ではなく早熟か晩成かの違いなのではないかと見ています。

父キングカメハメハ、母エアメサイアということで全兄エアスピネルは一昨年のクラシック戦線を賑わせた1頭で、現在はマイル路線ではG1でも人気の常連の活躍を見せています。一方弟のエアウィンザーは未だ準オープンということで、典型的なデキの悪い弟といった戦績ではありますが、過去5走で連対を外していない安定感は兄ゆずりですが、早くから活躍をしていた兄と違い晩成型に出ているように見えます。

またその他に兄に似ている部分は距離に融通が利くという点。今でこそマイルを主戦場としているエアスピネルですが、クラシックでは最長距離を走る菊花賞での3着が最高着順でした。

そんなエアウィンザーが今週出走するのが日曜東京9レースに組まれている、むらさき賞です。降級後2戦目となる前走で準OPに返り咲いたベーカバド産駒のアップクォーク、4つの勝ち星の内3つを東京コースであげているシーザスターズ産駒のエンジニア、弥生賞ではサトノクラウンの2着に入りクラシックでも活躍したブライトエンブレム、さらにこのクラスで連続連対中のプロフェットなど、登録段階で16頭と除外対象もおらず中々のメンバーが揃いました。

過去4回のデータを見ると荒れ模様の決着ながら1~4番の人気サイドが絡んできているためヒモ荒れになるレースと考えられます。人気馬のワンツーフィニッシュというような結果もなく、いかにもハンデ戦といった結果が続いているため人気馬だけで固めてしまうと痛い目にあいそうです。

4歳馬であるエアウィンザーにとってはここを勝ってもすぐに降級となるため、次走ではまた同クラスを走れるレースです。賞金プランには1000万をやりなおすようなプランもあるかもしれませんが、そういった血統ではありません。ぜひここで勝ち上がって、やりなおすなら準OPをやりなおしてもらいたいですね。