天皇賞秋の前哨戦として知られる「オールカマー」ですが、過去の上位馬にはその後有馬記念を制したマツリダゴッホや、ジャパンカップを制したショウナンパンドラ、エリザベス女王杯で2着に入着したヌーヴォレコルトなどがおり、様々なG1の舞台で活躍を見せております。

今回は過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心にオールカマーのレース傾向を探っていきたいと思います。

■「1番人気」は複勝率80%。堅実な傾向

「1番人気」は連対率70%、複勝率80%と堅実。「10番人気以下」は3着に絡んだ馬が1頭いるのみで、単勝オッズ50倍以上も「0-0-0-47」となっており、過去10年で10万馬券以上だったのは1回のみです。大穴の激走はほとんどなく、波乱は少なく堅実な決着となる傾向が強いです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「外枠」＆「先行馬」が好走傾向に

コースは中山競馬場の芝2200mを使用。1コーナーまでの距離は432mと長いため、外枠からでも狙ったポジションを取りに行きやすく、枠による有利不利は比較的少なめです。勝利数で見ると、1～4枠が2勝に対し、5～8枠が7勝しているので、勝ち馬は外枠から出やすい傾向があります。脚質は、最多の6勝をあげている「先行馬」が勝率・連対率・複勝率の全てにおいてトップです。

該当馬先行馬候補

ダンビュライト
ガンコ
ミライヘノツバサ
マイネルフロスト

※上記の「枠番データ」と「脚質データ」は、新潟競馬場で行われた2014年を除いた9回分のデータです。

■馬体重は「+10kg～+19kg」が好走傾向に

馬体重は、好走率ベースでは「+10kg～+19kg」が、勝率・連対率・複勝率の全てがトップです。馬体重の増減は、増えている馬の方が好走しております。

■「5歳馬」に注目、近年は「牝馬」の好走目立つ

年齢は、最多の4勝をあげ、馬券圏内の頭数が一番多い「5歳馬」に注目。性別は「牡馬」が中心ですが、現在4年連続で牝馬が掲示板内に入っており、近年は牝馬の好走が目立ちます。近4年で掲示板に入った牝馬は「5番人気以上」の馬でした。所属は「関東馬」が中心となります。

■前走が「宝塚記念」だった馬に注目

前走は、最多の3勝をあげ、馬券圏内の頭数も一番多い「宝塚記念」に注目。前走着順は、最多の2勝をあげている「前走3着」だった馬が、勝率・連対率・複勝率の全てがトップです。

■騎手は「池添謙一」に注目

2勝以上勝利している騎手はおりませんが、唯一2着に2回入着している「池添謙一」に注目。