今週は秋の東京の名物ハンデ競走「アルゼンチン共和国杯」です。ステイヤーたちが一同に集う権威ある重賞で、ここをステップにジャパンカップや有馬記念へ向かう馬も少なくありません。過去にはシュヴァルグラン、スワーヴリチャード、ゴールドアクターと言ったG1馬も輩出しており、出世レースとしても注目度の高い一戦です。ということで、今回は過去10年間のデータをもとにアルゼンチン共和国杯の傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気が好成績、堅実決着傾向強め

人気は「1番人気」が最多の4勝を挙げており、連対数も最多です。3着内の回数は「1番人気」と「3番人気」が最多タイとなっています。勝ち馬は10頭中8頭が「3番人気以内」から出ており、勝ち馬は3番人気以内から出やすい傾向となっています。下位人気を見ますと「10番人気以下」は3着内が2回と大穴の好走は少なめ。「6～9番人気」が1勝、2・3着が2回ずつとなっており、このあたりの人気薄が連に絡んでくるイメージです。3連単で10万馬券以上は2回と波乱は少なく、堅実決着傾向がかなり強いレースと言って良いでしょう。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■枠番はフラットな傾向＆「逃げ」は割り引き

コースは東京の芝2500mを使用。枠は「5枠」が最多の3勝を挙げており、連対数は「2枠」、3着内の回数は「5枠」が最多となっています。どの枠も比較的好走しており、極端な傾向な見られませんので、枠順についてはフラットな目線で予想したいと思います。

脚質は「先行」が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数は「差し」が最多となっています。先行・差しに大きな差はありません。極端な傾向は見られませんが、「逃げ」は一度も3着内に来ておらず、割り引きが必要。 

■ハンデが「56kg」の馬に注目

ハンデは、最多の4勝を挙げ、連対数が最多の「56kg」に注目です。馬体重の増減は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内も最多の「-3～+3kg」に注目です。

■「4歳」が好成績

年齢は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「4歳」に注目です。性別は3着内に入った31頭中30頭が「牡馬」または「セン馬」となっており、牝馬はほとんど絡みません。所属は「栗東」と「美浦」が5勝ずつを挙げており、東西で差はありません。

■前走レースは「宝塚記念」に注目

前走レースは、2勝を挙げている「宝塚記念」が参考レースとしての重要度が高そうです。前走着順は「1着」が最多の3勝を挙げており、3着内の回数も最多となっています。「6着以下」に敗れた馬も3勝を挙げるなど大敗馬の巻き返しも目立っています。前走で掲示板外に敗れた馬にも十分な警戒が必要と言えるでしょう。

■騎手は「C.ルメール」に注目

騎手は、唯一2勝を挙げている「C.ルメール」に注目です。