月曜祝日の京都競馬では、マイルチャンピオンシップを狙うマイラーとスプリンターが集結するG2「スワンS」が開催。夏の上がり馬、春の実績馬、準オープンからの格上挑戦馬、時には地方馬の参戦などもあり、楽しみな一戦になります。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

アドマイヤズーム（牡3、友道康夫厩舎）

NHKマイルC・14着から巻き返しを狙うアドマイヤズーム。激しい先行争いに加わり、先行総崩れの流れに耐えられずに失速しての大敗。ハイペースに落鉄と条件が悪く、課題であった気性の悪さも出てしまってたと、全く自分の競馬ができませんでした。昨年末の朝日杯FSを制した際の末脚は驚異的でしたが、レースの条件や状態面など、条件が合わなければここまであっさりと負けてしまうのがネック。今回も自分との戦いとなりますが、1400mへの距離短縮はプラスに働きそうで、巻き返しの期待は十分です。

ウインマーベル（牡6、深山雅史厩舎）

前走の安田記念・5着から参戦するウインマーベル。緩めのペースで進み、直線でも踏ん張っていましたが、押し切れずに5着に敗退しました。昨年のG1マイルCSでも3着に好走し、今年も初の海外遠征となったサウジの1351ターフスプリントで2着とスピード能力は上位。重賞4勝のうち3勝は1400mで、同距離への適性も上位。前で運べる脚質も魅力で、今の京都は絶好馬場と舞台は絶好です。勝利からは遠ざかっているが、今回の条件なら勝ち負けでしょう。

ランスオブカオス（牡3、奥村豊厩舎）

NHKマイルC・5着から参戦するランスオブカオス。先行馬が苦しむハイペースな流れの中で唯一粘っての5着は地力上位の証。1400mはデビュー戦以来と久々ですが、そのデビュー戦を圧勝した京都の1400mが舞台となるここは高いパフォーマンスが期待できそうです。先行から控える競馬もできる脚質の柔軟性が魅力で、崩れない安定感があります。内回りから外回りになるのもプラス材料で、条件は好転。マイルCSへ向けた叩きという見方もできますが、ここも崩れる姿は想像し難い1頭です。