中山競馬の日曜メインは、芝1800mで行われるリステッド競走「ディセンバーS」が組まれている。主役を担うのは、前走の京成杯オータムハンデで3着に好走したコントラポストだ。

前走の京成杯オータムハンデは、4枠7番からスムーズに先行し、ダイシンヤマトを前に見る絶好位を確保。流れに乗って4コーナーでは外へ持ち出す理想的な形に持ち込んだが、直線で突き抜け切れず3着にとどまった。内が止まらない開幕週の特殊な馬場を考えれば、この馬としてやるべき競馬はできており、内容自体は高く評価できよう。

昨年のディセンバーSでは2番人気に支持されながら9着に敗退したが、道中は中団で流れに乗っていたものの、4コーナーで前が下がる不利を受けて位置を下げる形となった。直線ではインから馬群を突いたものの、スムーズさを欠き伸び切れなかった。不完全燃焼の一戦であり、力負けではなかった点は明確だ。中山マイルから1800mへの適性は高く、ダービー卿チャレンジトロフィーでの好走実績が示す通り、舞台適性に不安はない。

主戦だった田辺騎手の好騎乗が結果を後押ししていたのは事実だが、中山コースとの相性の良さは揺るがない。丸山元気騎手とのコンビはまだ手探りの部分も残るが、前走は急な乗り替わりながらも馬のリズムを崩さず、内有利の馬場で外を回して好走に導いた。今回はスムーズな競馬さえできれば、勝ち負けに加わるだけの力は十分に備えており、巻き返しの可能性は高い一戦だ。