【新潟2歳S2017】能力差が分からない難解な一戦

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今週の日曜日(27日)の新潟競馬場のメインレースは新潟2歳Sが行われます。新潟、福島、小倉、中京、東京、各地から新馬戦や未勝利戦を勝ってきた2歳馬達が集まり、デビュー後初となる重賞戦に挑みます。

ほぼ前走着順が1着の馬で、直接対決をしている出走馬は殆どいない状態です。夏競馬はハンデ戦や降級馬がいたりして予想が難しいなんてよく言われますが、この時期に行われるこの2歳重賞もなかなか難易度の高いレースです。暮れのG1になればある程度の力量差はわかりますが、現段階では目安になるものが殆どないと言っても良いでしょう。

故に見るところは限られてくるわけですが、血統以外だと各馬が走ったレースの走破タイムくらいしかありません。とは言え、走破タイムは展開によっても大きく違ってきますし、出走馬が同じ競馬場で、同じ馬場で、展開も全く同じなら参考にはなりますが、コースも、展開も、距離も違ってきます。単純に走破時計だけで人気が決められるのであれば、非常に危険と言う事になります。また、この時期はまだ力を出し切っていない馬もいますので、非常に見極めが難しいところです。

過去10年の3着内30頭中8番人気以下の馬が11頭、うち二桁人気の馬は6頭で、その6頭は全て2着に入着しているなど、実際に人気薄の好走が多い波乱多きレースです。ここまで不確定要素が多いレースが重賞競走に指定されているなんて・・・と思うところもあるのですが、こういった条件でも人気の優劣はついていきます。穴党のファンにとってはワクワクするようなレースかもしれませんし、買わずに見(ケン)するファンも少なくないでしょう。

こういったレースは本命サイドの馬券を狙うよりも穴から狙っていくのが面白そうですが、高配当を狙うというよりは、人気を気にせずシンプルに好みの馬から買ってみるのもオススメです。

過去の勝ち馬には、ハープスターやロードクエストといった活躍馬もおりますが、当時のこのレースでは4番人気で2着だったG1馬のイスラボニータがいたり、去年ファルコンSを優勝したトウショウドラフタがこの時は9番人気で11着と大敗していたり、重賞4勝馬のトウケイヘイローが17番人気7着とまだまだ低評価だったりと、このレースで負けた馬が今後活躍していくケースも多いです。

個人的にイスラボニータはそういった意味でまさに思い入れがある馬で、新潟2歳Sで買い始めてからは、その後も多くのレースでお世話になりました。

「あの新潟2歳Sで注目して買った馬が今では・・・」なんて思い出にもなる可能性が高いレース。人気に惑わされず、自分好みの馬がいたらその馬から狙ってみるのも良いかもしれませんね。