日曜の新潟メインは芝2000メートルで行われる3歳以上オープンのG3・サマー2000シリーズ「新潟記念」である。長年にわたりハンデキャップ競走として親しまれてきたが、今年から別定戦に変更されたことで例年とは異なる様相を呈している。

出走予定馬にはエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグや、今年の金鯱賞勝ち馬クイーンズウォークなど実績馬が名を連ねており、例年以上にハイレベルな戦いが期待される。

なかでも注目を集めるのは青葉賞を無傷の3連勝で制したドゥラメンテ産駒の3歳牡馬エネルジコ。日本ダービーでも有力視されていたが、直前で出走を回避。その後、菊花賞トライアルを待たずに新潟記念から秋の始動を迎えることとなった。引き続きルメール騎手とのコンビで挑む予定だ。

エネルジコを所有するシルクレーシングにとって、3歳馬の同レース参戦は2018年の勝ち馬ブラストワンピース以来となる。エネルジコも同馬と同じくダービー後の休養明けでの参戦となり、4月以来の実戦が課題となる。

もう1頭の注目馬はデクラレーションオブウォー産駒の5歳牝馬シランケドである。米国遠征中のミルコ・デムーロ騎手に代わり、今回は坂井騎手との新コンビで出走する。昨年の2勝クラスから3連勝で中山牝馬ステークスを制し、さらにヴィクトリアマイルでも3着に好走。本格化を印象づけた。芝2000メートルに対応できれば、秋の天皇賞やエリザベス女王杯への道が開ける可能性もあり、今回の一戦が大きな試金石となる。