今週日曜、福島競馬場のメインレースとして行われるのは、ダート1150mの3歳以上オープンによる別定戦・福島テレビ賞だ。

注目は、デクラレーションオブウォー産駒の4歳牝馬オーブルクール。デビュー戦のダート1400mでは12着と大敗したものの、距離を1ハロン短縮してダート1200m路線へ転向して以降は一変。未勝利勝ちからの5戦で4勝・2着1回と、連対率100％の安定感を誇る。

今回は初のオープン挑戦となるが、引き続き石橋脩騎手が手綱を取る予定で、上位人気は確実だ。「夏は格より調子」という格言が生きるなら、ここでも通用する可能性は十分。ただし、先行力で勝ち上がってきたタイプだけに、実績あるオープン馬たちの目標にされる展開となれば、対応力が問われる一戦となる。

オーブルクールに次ぐ勢いを見せているのが、リアルインパクト産駒の5歳牝馬レディフォース。前走の越後ステークスでは10番人気ながら3着に粘り込み、伏兵として健闘を見せた。今回はその好走時と同じ長岡騎手が引き続き騎乗する予定だ。これまでに欅ステークス12着、BSN賞14着と大敗もあるようにムラのある成績だが、人気が上がりづらい分、馬券妙味は十分にある。

今年の福島テレビ賞は、勢いある上がり馬と、実績ある古豪のせめぎ合いが見どころ。展開ひとつで波乱も起こり得る一戦となる。