2歳王者を決めるG1「ホープフルステークス」がいよいよ開催です。G1として生まれ変わったことで傾向も変わってくるとは思いますが、今回はG2として開催された2015～2016年の2年間、G1として開催された近8年を合わせた過去10年間のデータをもとに傾向を探っていきたいと思います。

■「1人気」が好成績の堅実レース

人気は「1番人気」が最多の7勝を挙げており、連対数と3着内も最多となっています。勝率70%、連対率80%と好走率は高く、軸としての信頼度は高めです。勝ち馬は10頭中9頭が「3番人気以内」から出ており、勝ち馬については上位3頭からの選出が必須となっています。人気薄を見ますと「10番人気以下」は3着内が3回となっており、大穴の好走はそこまで。「6～9番人気」は2・3着が3回ずつとなっており、相手はこのあたりの人気馬から選ぶのが良さそうです。2022年は荒れに荒れて三連単で246万馬券の超高額配当が飛び出していますが、過去10年で4回は三連単の配当が1万円以下となっており、基本的には堅実決着傾向が強めのレースです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■枠は「真ん中枠」が好成績、脚質は「逃げ・追い込み」など極端な脚質は割引き

コースは中山の芝2000mを使用。枠は「2・3・4・6枠」が最多タイの2勝ずつを挙げており、連対数は「4枠」と「6枠」が最多タイ、3着内の回数は「6枠」が最多となっています。最内の「1枠」、大外の「8枠」はいずれも0勝と最内と大外が不振です。比較的真ん中寄りの枠が好走傾向にあります。

脚質は「先行」が最多の6勝を挙げ、連対数も最多と好成績です。「差し」は3着が7回と多く、3着内の回数は「差し」が最多となっています。勝ち馬は先行馬から出やすく、差し馬は3着までという傾向となっています。また、距離以上にタフさが要求されるコースゆえ「逃げ」は2・3着が1回ずつ、「追い込み」も3着内は0回と不振。極端な脚質の馬は割引いて考えたいところです。 

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の4勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「-3～+3kg」に注目です。

■「関西牡馬」が中心

性別は「牝馬」で馬券に絡んだ馬は1頭のみとなっており、「牡馬」が中心となります。所属は「栗東」が7勝を挙げており、関西馬が優勢です。

■前走レースは「東京スポーツ杯2歳S」に注目

前走レースは「東京スポーツ杯2歳S」が最多の4勝を挙げており、参考レースとしての重要度が高そうです。前走着順は「1着」が最多の6勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。3着内に入った30頭中23頭が、前走「1着」だった馬でした。前走を勝ち上がってきた2歳馬の出走がほとんどのため当然のデータと言えますが、前走で3着以下に敗れた馬は3着内がたったの2回となっているので、前走で「3着以下」だった馬は問答無用で消しても良さそうです。

■騎手はフラットな傾向が

騎手は「C.ルメール」が唯一2勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。他に極端な傾向は見られませんので、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。