今週はハードル界の総決算となる「中山大障害」が中山競馬場で開催。暮れの中山競馬を彩る障害のビッグレースで「華の大障害」、「暮れの中山の名物レース」などと呼ばれ親しまれている一戦です。今回は過去10年間のデータをもとに中山大障害の傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気が堅実、堅実決着傾向が強め

人気は「1番人気」が最多の4勝を挙げており、連対数は「2番人気」、3着内は「3番人気」が最多となっています。「1～5番人気」の馬が3着内に入った30頭中25頭を占めており、上位人気が堅実です。人気薄を見ますと、「10番人気以下」は2着が1回のみとなっており、大穴はほとんど絡みません。「6～9番人気」が2・3着に2回ずつとなっており、人気薄はこのあたりの人気馬が2着までという印象です。三連単の配当で1万円以下となった年は3回あり、うち2回は1,000円以下の超堅実決着でした。かなり堅実決着傾向が強い一戦と見て良いでしょう。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「内枠」が不振＆「先行」が好成績

コースは中山の障害4100mを使用。枠は「4枠」と「7枠」が3勝ずつを挙げており、連対数は「3・4・7・8枠」が最多タイ、3着内の回数は「4枠」と「8枠」が最多となっています。どの枠もまんべんなく好走しており、長距離の障害レースにおいて枠はそこまで重要視する必要はないかもしれませんが、「1枠」と「2枠」は勝利数が0回となっており、データ的には内枠が不振傾向となっています。

脚質は「先行」と「逃げ」が最多タイの5勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「先行」が最多となっています。3着内に入った30頭中25頭が「逃げ・先行」となっており、前目で競馬をする馬が中心となります。障害レースにおいては当然のデータとも言えますが、ここでも強い先行力がある馬から狙うのが鉄則と言えるでしょう。 

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の8勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「-3～+3kg」に注目です。

■「5歳」が好成績

年齢は、最多の4勝を挙げ、連対数が最多の「5歳」に注目です。性別は「牝馬」は3着内が0回となっており、「牡馬」が中心となります。所属は「美浦」が7勝を挙げていますが、勝ち馬は関東馬から出やすい傾向となっています。

■前走レースは「東京ハイジャンプ」に注目

前走レースは、最多の7勝を挙げ、連対数と3着内も最多の「東京ハイジャンプ」が参考レースとしての重要度が高そうです。前走着順は「1着」が最多の6勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。勝ち馬は10頭全てが前走「4着以内」だった馬でした。勝ち馬は前走で4着以内に好走している馬から狙うのが絶対条件と言えそうです。

■騎手は「石神深一」に注目

騎手は、最多の5勝を挙げている「石神深一」に注目です。