今年もセレクトセールがあと1か月すれば行われる。今年は7月11日・12日に北海道苫小牧のノーザンホースパークで開催される。今年は何頭の高額馬がセリ落とされるのかも注目の的。特に超高額馬になってくると競り合う顔ぶれはいつも同じ。アドマイヤの近藤オーナー。トーセンの島川オーナー。そしてサトノの里見オーナー。近年ではこの3人が最後まで争うことが多くなってきている。しかし、超高額馬だからと言って絶対に走る保証は何一つない。逆に1000万円の格安馬が、テイエムオペラオーのように賞金を10億円以上も稼ぐ馬もいる。本当に競馬はわからない。 良血馬が高い金額で取引されるのは致し方ないが、デビューできずに引退する馬も多い。やはりそこには血統だけではわからない体質の弱さを露呈する馬もいる。血統的に脚元に不安を残す良血馬もいるが、やはり脚元の不安を抱える分、金額もずば抜けて高い金額で取引される事はない。そうは言っても8000万円～1億円の値はつく。 セレクトセールで非常に優秀な相馬眼を見せる馬主がいる。金子真人オーナーだ。ディープインパクトをはじめ数多くのＧ1馬のオーナーであるのはここで殊更書かなくても、皆さんご存知の通り。ダービーを個人馬主が3度も勝っているのは運が良いだけでは語りつくせない。キングカメハメハ・ディープインパクト・マカヒキ。キングカメハメハとディープインパクトでは2年連続でダービーオーナーに輝いている。 金子オーナーは超高額馬のセリには参加しない。大体8000万円前後の馬を購入する事が多い。今年も金子オーナーの指名馬には注目だ。