JRA宝塚記念（2021）当日の馬場は？馬場傾向を距離別データで分析・予想

今週はいよいよ春のグランプリレース「宝塚記念」が開催です。毎年梅雨時期の開催ということで、重たい馬場で開催されることが多いレースでもあります。馬場把握の重要性は高く、馬場状態はできるだけ正確に把握しておきたいところです。今の阪神の馬場をなるべく正確に把握しておくためにも、今回は先週の19～20日の土日で行われた芝レースの「脚質」と「枠順」のデータを距離別にまとめてみたいと思います。

■2200m～

該当レースは「未勝利」の1レース。枠は「1枠」の馬が最内の経済コースを通って逃げ切って勝利する内容でした。「2・3着」は真ん中枠から出していき中団で脚を溜めていた馬で、いずれも最後は速い上がりを使って上位に飛び込んできました。同レースを見る限りでは、開幕週ということもあり内外の差はまだ無さそうな印象です。

■2000m

該当レースは「マーメイドS（G3）」と「1勝クラス」の2レースです。枠は「1・3枠」が勝利しており、「6・7枠」が2着にそれぞれ1回入っています。こちらも最内枠となる「1枠」の馬が好スタートから50kgの軽ハンデを生かして逃げ切っての勝利という内容でした。開幕馬場の恩恵もありそうで、やはり内はまだ伸びます。

■1800m

該当レースは「未勝利」が2レース、「垂水S（3勝クラス）」の計3レース。枠は「3枠」が最多の2勝を挙げ、連対数と3着内の回数も最多です。脚質は「逃げ」「先行」「差し」が1勝ずつを挙げており、どの脚質も決まっています。「差し」が3着3回、「追い込み」も連対3回と後方から進めた馬が届いており、3勝クラスの垂水Sでは全て後方で脚を溜めていた馬で決まっています。

■1600m

該当レースは「新馬」「1勝クラス」「皆生特別（2勝クラス）」「米子S」の計4レース。枠は「7枠」が最多の2勝を挙げており、脚質は「追い込み」が最多の2勝を挙げています。皆生特別は流れたペースで差し込み勢優勢な展開、米子Sはテンだけ緩めの前傾ラップを好位から進めた馬が抜け出してという内容でした。内外はまだフラットという印象です。

■1200～1400m

該当レースは「未勝利」と「1勝クラス」の2レース。枠は「2枠」が2勝を挙げており、「1枠」も2着2回と内枠が好走しています。脚質は「逃げ」が2勝、「先行」が2着2回と前々で競馬をしている馬が好走しています。この距離では内枠の逃げ・先行馬が好成績です。

■まとめ

枠は「1枠」と「3枠」が3勝を挙げており、連対数は「1枠」、３着内の回数は「３枠」が最多となっています。脚質は「逃げ」が最多の6勝を挙げており、連対数は「先行」が最多となっています。

開幕週としては外差しも決まっている印象がありますが、全体的には「内枠」と「逃げ・先行馬」が好走傾向にあります。2週目も引き続き前残りを意識したほうが良さそうです。