東京競馬の土曜メインは阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦「アルテミスS」です。今年で第12回目の開催と比較的新しい重賞ですが、過去の好走馬は本番の阪神ジュベナイルフィリーズや翌年の牝馬クラシックでも活躍しており、“出世レース”として注目度の高い一戦となっております。今回は過去10年間のデータをもとにアルテミスSの傾向を探っていきたいと思います。

■「1番人気」は好成績も、波乱含み

人気は「1番人気」が最多の3勝を挙げており、連対数は「1番人気」と「2番人気」、3着内の回数は「2番人気」が最多となっています。下位人気を見ますと「10番人気以下」は1～3着が1回ずつと大穴の好走は多くはありませんが、「6～9番人気」は3勝を挙げており、3着も3回とこのあたりの中穴クラスがよく絡んでいます。上位人気の好走率は高いのでガチガチの堅実決着となる年もありますが、波乱の頻度も多めなレースです。2歳戦なので見極めが難しいところですが、上位評価が人気馬であるほど点数は少なく、人気薄であれば手を広げるような買い方が良いかもしれません。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「外枠」＆「差し・追い込み」が優勢

コースは東京の芝1600mを使用。枠は「8枠」が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「7枠」も次いで勝利数が多く、外枠が好走傾向にあります。脚質は「追い込み」が最多の5勝を挙げており、連対数と3着内の回数は「差し」が最多となっています。「差し・追い込み」の好走が目立ちますが、「先行」も3勝を挙げており、3着内の回数自体は「差し」や「追い込み」と大きな差はありません。勝ち馬は控えた馬から出やすいという程度に考えておきたいと思います。

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、3勝を挙げ、連対数も最多の「-3～+3kg」に注目。

■「新馬・未勝利」を勝ち上がってきた馬が中心

前走レースはほとんどの出走馬が新馬戦または未勝利戦を勝ち上がってきた馬なので、必然的に前走は「新馬」と「未勝利」が占める形となります。また、前走着順においても、前走を勝ち上がってきた馬がほとんどのため、「1着」の馬が占めるかたちとなります。レースの特徴的な要素が反映してのもので、傾向とは言い難いところがあるので、参考レースとしての重要度はそこまで高いとは言えないでしょう。キャリアの少ない2歳戦なので、参考レースは特定のレースを重要視するよりも内容を見るしかなさそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は「武豊」と「田辺裕信」の2名が2勝ずつを挙げていますが、今年はいずれも騎乗予定がないため、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。