今年G1初制覇を成し遂げた馬たちの中でセイウンコウセイ、アドマイヤリードの両馬には意外な共通点があります。それは、母の出身が同じセールであるという点。POGファンにとっても血統予想にとっても母系には注目したいところ。気になるそのセールは、2ヶ月後に開催されるイギリス・ニューマーケットで開かれるタタソールズディセンバーセールです。繁殖牝馬部門は今年は12月4日～7日まで開催されます。 たまたま今年この2頭が成績を上げただけではないか、という疑問のある方もいらっしゃるかもしれませんが、過去に遡ってG1ホースに限ったとしても、このセール出身の繁殖牝馬から生まれた名馬たちの名前は錚々たる面々が並びます。 まずはオールドファンならずともご存知でしょう、ビワハヤヒデとナリタブライアンの母パシフィカスに、和製ラムタラとも言われたフサイチコンコルドやアンライバルドの母バレークイーン。エルコンドルパサーの母サドラーズギャルや、薔薇一族の元祖ローザネイ、三冠牝馬ジェンティルドンナの母ドナブリーニなど、まさしく枚挙に暇がありません。 当然G2以下でも結果を出している馬も数多くおり、日本と非常に相性の良いセールであることがわかります。となると、今年のセールで日本にやってくる繁殖牝馬にもやはり注目せざるを得ませんね。