【みやこS2017】エピカリス、気になる状態面は?初の古馬相手でも通用するのか?
やっと台風も去り、今日は久しぶりの晴れ間となった地域も多いのではないでしょうか。週間天気予報ではやっと雨マークも外れ、今週末は競馬場も久しぶりに良で開催される可能性が高そうです。
京都の日曜メインは「みやこステークス」が開催。2014年から勝ち馬にはチャンピオンズカップへの優先出走権が与えられます。本競走からチャンピオンズカップへ向かう馬は多く、過去には2着馬のニホンピロアワーズや、1着馬のトランセンドが本番のチャンピオンズカップ(当時はジャパンカップダート)を優勝しております。
JBCクラシックや武蔵野Sからの出走馬も好走しておりますが、みやこステークスからの出走馬もこの2レースに次いで好走馬を輩出しており、本番を占う上でも見逃せないレースと言えるでしょう。
古馬と初対戦のエピカリス、状態面はいかに?
今回の最大の注目馬と目されているのがゴールドアリュール産駒のエピカリス(牡3、美浦・萩原清厩舎)です。デビューから怒涛の4連勝を果たし、5戦目は初海外となるドバイのUAEダービーで僅差の2着に健闘し、若くして世界の競馬でも活躍する期待のホープです。
夏はアメリカのベルモント競馬場で開催されるベルモントSへ向けて調整が進められておりましたが、「右前肢跛行」のため、惜しくも断念。前走8月の新潟で開催された「レパードS」は実質的には3月のドバイ戦以来でしたが、3着に入線。先団を見ながら4番手あたりを追走し、最後の直線では馬群に包まれ前がなかなか開きませんでしたが、それでも何とか抜け出して3着内を確保したという感じでした。
直線手前や序盤でいいポジションを確保できなかったのは痛いですが、包まれたこともあり、脚を余す結果となってしまいました。テンのスピードがそもそも速くなかったので、状態面が悪かったのでは?と懸念したファンも少なくないでしょう。さらに、前走は鉄橋蹄鉄に充填剤と爪の状態も悪かったので、今回は状態面が整っていることがまず好走の絶対条件となってくるでしょう。月初にノーザンファーム天栄で調整が行われていた際は、馬体重が521kgと増えており良好な様子でしたが、週中の追い切りや調教後の馬体重などで見極めたいところです。
相手には、3連勝からエルムSへ挑んで2着に入着したテイエムジンゾクや、昨年のみやこステークスでは6着に敗れ今年はリベンジに燃えるモルトベーネ、同競走は2年連続で馬券圏外へ飛んでおりますが重賞2勝の実績をもつアスカノロマンなど、面白いメンバーが揃いました。今回エピカリスは古馬と初対戦となり、相手が一気に強化されます。決して楽なレースとはならなそうですが、例年好走している4歳馬が今年は不在ですし、ここを勝てば本番へ向けて大きな弾みがつきます。ベルモントSを回避したことを英断だったと思わせてくれるレースぶりに期待したいところです。