【エルムステークス2026展望】重賞初制覇を狙うウェイワードアクトか、それとも実績馬の反撃か?ハイレベルなダート決戦を占う
公開: 2026/08/05 15:56

今週土曜の札幌競馬メインレースは、ダート1700mで行われるG3エルムステークス。
例年も秋のダート重賞戦線を占う重要な一戦だが、今年は近年の中でも屈指といえるほどメンバーが充実。勢い十分の上がり馬と実績馬が真正面から激突する構図となり、例年以上に見応えのある一戦となりそうだ。
上昇度ならウェイワードアクトが一歩リード
最も勢いを感じさせる存在が、美浦・田中博康厩舎のウェイワードアクトである。
前哨戦となるマリーンステークスを快勝し、充実ぶりを示した。近走はレース内容そのものに安定感が増しており、以前のように能力任せで走るだけではなく、レース運びにも成長が見られる。
今回も自厩舎所属の舟山瑠泉騎手とのコンビを継続。騎手にとっても馬にとっても重賞初制覇が懸かる一戦となるが、コンビ継続によるアドバンテージは小さくない。
札幌ダート1700mはコーナー4つを回る小回りコースで、早めに好位を確保できる馬が有利になりやすい。ウェイワードアクトは立ち回りの巧さも武器としており、現在の充実度を考えれば重賞初タイトル獲得のチャンスは十分ある。
オメガギネスが復活を遂げる可能性も
実績面で上位の存在といえるのが、栗東・安田翔伍厩舎のオメガギネスだ。
近走は人気を背負いながら期待に応えられないレースも続いているが、それでも今年のフェブラリーステークスでは5着に健闘。国内ダートトップクラスとの対戦でも大きく崩れておらず、能力の高さは依然として健在である。
今回は約4か月ぶりの実戦となるが、騎乗予定は手の内を知り尽くす岩田康誠騎手。経験豊富なベテラン騎手だけに、久々の実戦でも馬の力を引き出してくる可能性は高い。
近走成績だけを見ると評価を落としがちだが、このメンバーでも能力だけなら十分勝ち負けできる存在であり、復活劇があっても驚けない。
条件好転で見直したいルクソールカフェ
人気以上の走りに期待したいのが、美浦・堀宣行厩舎のルクソールカフェである。
昨年の武蔵野ステークス以降は勝利から遠ざかり、二桁着順に敗れるレースもあったため、近走成績だけを見ると評価は難しい。
しかし、その敗戦内容を振り返ると決して悲観する必要はない。
海外遠征や地方交流重賞への挑戦に加え、前走では芝G1・安田記念へ出走するなど、多彩な条件で能力を模索してきた経緯がある。結果だけを見れば物足りないが、戦ってきた相手のレベルは今回のメンバーの中でも最上位クラスといえる。
今回は約2か月ぶりの実戦となるものの、再びダートへ戻ることは歓迎材料だ。
騎乗予定の岩田望来騎手とのコンビも継続となり、条件替わりで本来のパフォーマンスを取り戻す可能性は十分ある。
また、全兄はフェブラリーステークス連覇を果たしたカフェファラオ。血統背景を考えてもダート適性は高く、近走成績だけで軽視するのは危険な存在だ。
ハイレベルな一戦だからこそ実績と勢いの比較が重要
今年のエルムステークスは、勢いのある上がり馬と重賞実績馬がバランスよく揃い、例年以上にレベルの高いメンバー構成となった。
マリーンステークスを勝って勢い十分のウェイワードアクト、実績最上位クラスのオメガギネス、そして条件替わりで一変が期待できるルクソールカフェと、それぞれに勝機は十分ある。
札幌ダート1700mは位置取りとコーナーワークが重要になるコースだけに、能力比較だけではなく、当日の展開やペースも勝敗を左右する大きな要素となる。
重賞初制覇という新たな歴史が生まれるのか、それとも実績馬が貫禄を見せるのか。今年のエルムステークスは、秋のダート戦線を占う上でも見逃せない一戦となりそうだ。

