今週は1年で最後の芝スプリント重賞「京阪杯」です。2022年は10番人気が2着、その前は10番人気が優勝するなど近年は波乱が目立っている一戦ですが、一体どのような傾向があるのでしょうか？今回は過去10年間のデータをもとに京阪杯の傾向を探っていきたいと思います。

■波乱傾向強め、穴馬の選定必須

人気は「1番人気」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。下位人気を見ますと「6～9番人気」が3着内6回、「10番人気以下」も3着内が9回と伏兵の好走が非常に目立っています。とくに「10番人気以下」は3着が5回と多く、穴馬が3着に絡んでくる傾向にあります。3連単の配当が10万馬券以上だったのは3回、そのうち1回は100万馬券以上の超高額配当となっており、波乱の頻度も度合いも高めです。穴馬の選定は必須と言えるでしょう。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「2枠」＆「逃げ・先行」が好成績

コースは京都の芝1200mを使用。2020～2022年は開催がスライドした影響で阪神競馬場での開催となっているため、「枠番」と「脚質」については京都の傾向に焦点を当て、京都で開催された2015年から2019年と2024年の過去7回分のデータをまとめました。

枠は「2枠」が最多の4勝を挙げており、連対数は「2枠」と「3枠」、3着内の回数は「3枠」が最多となっています。勝ち馬は7頭中6頭が1～3枠で出ており、勝ち馬に関しては内枠から出やすい傾向となっています。とくに「2枠」に入った馬は注視したほうが良さそうです。

脚質は「先行」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内は「差し」が最多となっています。「逃げ」も2勝を挙げており、勝ち馬は逃げ・先行から出やすい傾向となっています。「差し」も勝ち切れないまでも2・3着にはよく絡んできますので、勝ち馬は「逃げ・先行」から狙い、ヒモは控えた馬をおさえていくという買い方が良さそうです。 

■馬体重の増減が「-3～+3kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「-3～+3kg」に注目です。

■年齢は「4歳」が好成績

年齢は「4歳」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多となっています。「7歳以上」からは勝ち馬が出ておらず、勝ち馬については「7歳以上」は割り引いて良さそうです。

性別は9勝している「牡馬」が中心ですが、「牝馬」も2・3着は多く、勝ちきれないまでも馬券には絡んできます。所属は「栗東」が8勝を挙げており、関西馬が優勢です。 

■前走レースは「キーンランドC」に注目

前走レースは最多の3勝を挙げている「キーンランドC」が参考レースとしての重要度が高そうです。

前走着順は、「1着」と「4着」が最多タイの2勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「1着」が最多となっています。ただ、「10着以下」の馬も2勝を挙げており、3着内は7回とよく絡んでいます。前走で二桁着順に敗れた馬にも十分警戒したほうが良さそうです。 

■騎手はフラットな傾向

騎手は「北村友一」騎手が唯一2勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。