小倉2週目の日曜メインはハンデG3の「小倉記念」です。真夏に行われる小回りのハンデ戦ということで、波乱傾向が強い一戦という印象を持つファンも多いと思いますが、実際はどういった傾向があるのでしょうか。今回は過去10年間のデータをもとに小倉記念の傾向を探っていきたいと思います。

■上位人気が不振、波乱傾向は強め

人気は「1番人気」が1勝、「2番人気」が0勝と上位人気の勝率が低めです。「3番人気」が最多の3勝を挙げ、勝率（30%）がトップです。あとは「4番人気」が連対数が最多で、連対率（40%）がトップとなっておりますが、良い成績というわけでもありません。「6番人気」や「9番人気」などの下位人気もよく絡み、穴馬が勝ち切るケースも見られます。上位人気が不振で中穴もよく絡むレースということで、波乱傾向は強めのレースと言って良いでしょう。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「3枠・8枠」＆「先行馬」が好成績

コースは小倉競馬場の芝2000mを使用。「8枠」が最多の4勝を挙げており、勝利数・連対数・3着内の回数が最多です。好走率ベースでは、「3枠」が勝率（18.8%）・連対率（25%）・複勝率（31.3%）が全てトップです。

脚質は、「先行馬」が最多の6勝を挙げており、3着内の回数も最多です。また、頻度の少ない「マクリ」を除けば「先行馬」が勝率（18.2％）・連対率（27.3%）・複勝率（39.4%）の全てでトップとなっております。

■ハンデが「55kg」の馬に注目

ハンデは、最多の3勝を挙げている「55kg」に注目です。馬体重の増減は、最多の4勝を挙げ、連対数が最多の「+4～+9kg」に注目です。

■「5歳馬」が中心

年齢は、最多の4勝を挙げ、連対数と3着内の回数が最多の「5歳馬」が中心となります。また、頭数は少ないですが「3歳馬」はこれまで2頭出走していずれも2着に入着しており、連対率が100%と好成績です。性別は「牡馬」が中心で、3着内に入った述べ30頭中27頭が牡馬でした。所属は「栗東」が10勝を挙げており、関西馬が中心となります。

■前走が「七夕賞」だった馬に注目

前走レースは、最多の3勝を挙げ、連対数・3着内の回数が最多の「七夕賞」に注目です。前走着順は、「2着」が勝率（16.7%）がトップで、「3着」が連対率（33.3％）と複勝率（33.3％）でトップとなっております。ただ、3着内に入った述べ30頭中、約半分の14頭が「6着以下」だった馬でしたので、6着以下に負けた馬の巻き返しにも注意が必要です。

■「武豊」騎手が好成績

騎手は、3名の騎手が最多の2勝を挙げておりますが、好走率ベースでは「武豊」騎手が勝率タイ（33.3%）で、連対率（50%）と複勝率（83.3%）もトップと好成績です。とくに複勝率は83%と高く、信頼度の高い騎手と言えるでしょう。