阪神競馬の土曜メインは、1800mのG3「鳴尾記念」です。今年から施行時期が6月から12月に変更されるとともに、距離も芝2000mから1800mへ変更されました。今回は過去10年間のデータをもとに鳴尾記念の傾向を探っていきたいと思います。

■穴馬の激走に警戒

人気は「1～3番人気」が2勝ずつを挙げており、それぞれの勝率は低めも、勝ち馬は上位で決まりやすい傾向となっています。下位人気を見てみますと「6～9番人気」は3着内が5回と多く、このあたりの人気薄が穴馬選びの基準となりそうです。堅実に決まる年もありますが、2021年は上位勢が圏外に飛んで人気薄同士で決着し、2020年も10番人気の穴が優勝するなど、やはり下位人気の好走が目立ちます。穴馬の選出は必須と思われます。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「内枠不利・外枠有利」＆「逃げ馬」に要警戒

コースは阪神の芝1800mを使用。2022年と2021年は開催がスライドした影響で中京競馬場での開催となっており、昨年は京都で開催。外回りと内回りの違いはありますが、今回は阪神コースの傾向に焦点をあて、阪神で開催された過去7回分のデータをもとに傾向を探ってみたいと思います。

枠は「8枠」が3勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多となっています。内外の比較で見ますと、「7・8枠」からは勝ち馬が5頭、「1枠」は1勝、「2枠」は0勝のみとなっており、内枠不利・外枠有利の傾向が顕著です。

脚質は「先行」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数は「差」が最多となっています。極端な傾向は見られませんが、「逃げ」も3着内が3頭で連対率は42.8%と好走率が高く、逃げ馬候補には警戒しておきたいところです。 

■馬体重の増減は「-3～＋3kg」に注目

馬体重の増減は、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内が最多の「-3～＋3kg」に注目です。

■年齢は「5歳」に注目

年齢は最多の5勝を挙げ、連対数も最多の「5歳」に注目です。性別は、勝ち馬全てが「牡馬」となっており、牡馬が中心となります。所属は、連対馬全てが「栗東」所属の馬となっており、「栗東」が中心となります。

■前走レースはフラットな傾向

前走レースは、「天皇賞・春」が最多の3勝を挙げていますが、今年は該当馬がおりません。施行時期の変更により、前走レースの傾向も例年とは違った傾向になりますので、前走レースについてはフラットな目線で予想したいと思います。

前走着順は、3着内に入った30頭中14頭が「6着以下」となっており、勝ち馬も4頭と多いです。前走で掲示板外に敗れている馬でも、アタマでの決着も含めて十分な警戒が必要です。 

■騎手はフラットな傾向

騎手は「D.レーン」が唯一2勝を挙げていますが、今年は騎乗予定がありません。その他に傾向らしい傾向は見られませんので、騎手についてはフラットな目線で予想したいと思います。