【東京新聞杯2024】出走予定馬の予想オッズ＆過去10年のデータから読み解く傾向

今週の東京日曜メインは春のマイルG1へと繋がる一戦「東京新聞杯」です。安田記念やヴィクトリアマイルと同じコースで行われる上半期唯一の古馬重賞ゆえか、G1戦線を戦ってきた馬たちの参戦も少なくありません。ということで、今回は過去10年間のデータをもとに東京新聞杯の傾向を探っていきたいと思います。

■「1・2番人気」が不振

人気は「3番人気」と「4番人気」が最多タイの3勝ずつを挙げており、連対数は「3番人気」と「5番人気」、3着内の回数は「5番人気」が最多となっています。「1番人気」は過去10年で1勝のみと不振で、「2番人気」も0勝と、上位2頭の勝率は低めです。人気薄を見ますと「10番人気以下」は2・3着が1回ずつと大穴はほとんど絡みませんが、「6～9番人気」は連対数が4回と多いので、人気薄を狙うならこのあたりまでの人気馬が良さそうです。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「内枠」＆「差し」が好成績

コースは東京競馬場の芝1600mを使用。枠は「4枠」が最多の3勝を挙げており、連対数も最多です。「1・2枠」も2勝ずつを挙げており、やや内目の枠が好走傾向にあります。「7枠」と「8枠」からは勝ち馬が出ておらず、勝ち馬についてはとくに真ん中より内の枠から出やすい傾向にあります。

脚質は「差し」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。「追い込み」も勝ち馬2頭に加え3着内が7回と多く、後方から進めた馬が好走しています。

東京の1600mは3コーナーの入りに下り坂があり、コーナーで一息入れる事が難しく、またゆったりとした流れにもなりにくいので最後まで前で粘るにはかなりのスタミナが必要となります。開幕間もないこの時期は高速馬場の影響でバテずに粘り切るケースも少なくありませんが、速い上がりを使えて瞬発力のある馬にとって相性の良い舞台となっております。

■馬体重の増減が「+4～+9kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の5勝を挙げている「+4～+9kg」に注目です。

■「4歳」が好成績

年齢は、「4歳」と「6歳」が4勝ずつを挙げています。「4歳」は連対数と3着内の回数も最多となっており、特に好成績です。

性別は基本的には6勝を挙げている「牡馬」が中心となりますが、「牝馬」も4勝を挙げて善戦しており、2020年は1・2着馬が「牝馬」で決着しました。4勝の牝馬はいずれも4・3・5・8番人気と上位人気でなくとも勝ち星を挙げれており、侮れません。所属は「栗東」と「美浦」が5勝ずつ、連対数も同数となっており、東西で大きな差はありません。

■前走レースは「マイルCS」に注目

前走レースは最多の3勝を挙げ、連対数も最多の「エリザベス女王杯」が参考レースとしての重要度が高そうですが、今年は同レースから来る馬がおりません。次いで勝利数が多いのは「マイルCS」と「元町S」となっていますが、今年は元町Sから来る馬がいませんので、マイルCSに注目したいと思います。

前走着順は「1着」が最多の4勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。前走勝った馬の好走率は高めですが、「6着以下」からも勝ち馬が4頭出ており、3着内も13頭と前走で掲示板外に敗れた馬も高い頻度で絡んできます。前走着順についてはフラットに近い目線で予想してもよさそうです。

■騎手はフラットな傾向

騎手は「福永祐一」と「M.デムーロ」の2名が2勝ずつを挙げていますが、福永騎手は引退、デムーロ騎手は騎乗予定がありませんので、騎手についてはフラットな目線で予想しても良さそうです。