【マイルCS予想2021】伸びゆく“3歳馬”VS歴戦の“古馬”
昨年の勝ち馬グランアレグリアに、昨年2着、一昨年1着のインディチャンプと歴代の覇者が揃った今年のマイルCS。歴戦の古馬が揃っていますが、グランアレグリアは短すぎるローテーション、インディチャンプは休み明け不振で本番はあくまで次走とそれぞれ不安はあります。
ということで今回本命視したいのは、ハイレベルと呼ばれる3歳世代の期待馬シュネルマイスターです。安田記念でシュネルマイスターが3着に入ったのを皮切りに、重賞戦線で3歳世代が次々に古馬勢を撃破し活躍。秋に入ってからはピクシーナイトやエフフォーリアがG1制覇を果たしており、世代の勢いは本格化。シュネルマイスターも秋初戦の毎日王冠で、安田記念で負かされたダノンキングリーを届きそうになかった後方の位置から上がり最速33秒0の末脚で差し切り、しっかりとリベンジを果たしました。
トップスピードに乗るまで時間がかかる点がネックですが、阪神の1600mは4コーナー途中からの下り坂を活かしての追い込み策が決まりやすいコースで、直線も約474mと長めです。また、母系にはタフなドイツの血が流れており、開催が進んだ今の阪神のタフな馬場も合いそうで、この馬にとってはまさにベスト舞台と言って良いでしょう。
安田記念ではある程度ポジションを取った競馬も出来ているので、偏った競馬しか出来ないというわけでもありません。適性の高いコースと、伸びゆく3歳馬の勢いに期待して、シュネルマイスターを本命視したいと思います。
続いて相手ですが、今回対抗馬で最有力視しているのは、同レース連覇を狙うグランアレグリアです。昨年は秋初戦のスプリンターズS快勝後、中6週としっかり間隔と取って挑んで同レースを快勝。間隔をあけた方が良いタイプですが、今年は前走の天皇賞秋・3着から中2週という短いローテーションでの挑戦となります。
さらには喉や蹄の不安が拭いきれないままの調整と今年は不安材料がいくつかありますが、主役不在と言われてきた近年のマイル路線で絶対的な強さを示してきたマイル女王で、間違いなくベストマイラーと言って良い存在。対抗未満の印は打てないというのが結論です。
おそらくグランアレグリアは断トツの1番人気、シュネルマイスターもそれに次ぐ人気馬となりそうな気配で、この新旧対決に注目するファンは多いことでしょう。ガチガチに堅いレースとなりそうで、正直馬券的な面白みはありませんが、本命はシュネルマイスター、対抗グランアレグリアの2頭に絞った少点数の馬券で対決を見守りたいと思います。