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【札幌記念2026追い切り評価】アドマイヤテラは凱旋門賞へ向けて視界良好、課題は仕上がりではなく2000mへの対応

公開: 2026/08/13 13:45

中央競馬
【札幌記念2026追い切り評価】アドマイヤテラは凱旋門賞へ向けて視界良好、課題は仕上がりではなく2000mへの対応

前走の天皇賞春(3着)から参戦するアドマイヤテラ。

追い切りや臨戦過程は順調で、現時点で力を出せる状態まで仕上がっている印象。秋の最大目標である凱旋門賞を見据えた始動戦ではあるものの、決して叩き台という仕上げではないと見る。

追い切りは"距離短縮"を意識した仕上げ

1週前追い切りは函館芝コースで坂井瑠星騎手を背に、古馬1勝クラスのアドマイヤシュラとの併せ馬を消化。0.9秒追走する形から一杯に追われて同入に持ち込み、5F67.1ー1F11.3をマーク。全体時計以上に目を引いたのは終いの鋭さで、負荷を十分に掛けながら最後まで力強く伸び切った内容は高く評価できる。単なる時計以上に、実戦を意識した濃い調教だったと言える。

当週追い切りは函館芝コースで単走。5ハロン68秒2、ラスト1ハロン11秒6と時計は控えめだったが、これは友道康夫厩舎らしい「1週前にしっかり負荷を掛け、当週はサラッと整える」調整パターンそのもの。派手な時計こそないが、体幹のブレないフォームでスムーズに加速し、動きには一切の無駄がなかった。

岩崎毅助手が「動き自体はいつも通り」と話したように、休み明けを感じさせる重苦しさはなく、芦毛の馬体も無駄な脂肪がなく引き締まっている。「2000mなので気持ちいつもよりシャープな体と動きをしている」というコメント通り、距離短縮を意識した仕上げが施されている点も好印象だ。

さらに同助手は「人間の長距離ランナーと一緒でムダ肉がついたことがなく、いつでもシャープな体に仕上がるので休み明けを苦にしない」と語っており、約3か月半ぶりの実戦でも状態面を不安視する必要はないだろう。

馬体面からも完成度の高さがうかがえる。もともとスレンダーな体形の持ち主だが、3歳時と比較すると馬体重以上に芯が入り、見た目にも逞しさが増した。大型馬でありながら細身に映るほど余分な肉がなく、長距離馬らしいしなやかなシルエットは健在。1週前追い切りでも力強いフットワークを披露しており、状態面に関しては文句のないレベルまで整っている。

ポイントは"レース条件"

一方で、今回のポイントは追い切りではなくレース条件にある。

友道調教師も「距離が少し足りないし、この距離でのコース形態がポイント」と率直に語っているように、本馬のベスト条件は2400m以上の持久力勝負だ。阪神大賞典や天皇賞・春で見せたように、豊富なスタミナを武器とするタイプだけに、2000mへの大幅な距離短縮は決して歓迎材料とは言えない。

血統面を見ても、母系はウインドインハーヘアにつながる名牝系で、レイデオロ産駒らしい持続力が最大の武器。背中の長い体形からも瞬発力勝負より長く脚を使う競馬が合っており、本質的には中長距離向きであることは間違いない。

"高い洋芝適性"は魅力

それでも、洋芝への適性は高い。函館での調整では雨で湿った芝でもしっかりと馬場を捉え、跳びの大きなフォームを最後まで維持していた。札幌の力を要する芝なら、スピード一辺倒の競馬にはならず、この馬のスタミナを生かせる可能性は十分ある。

札幌記念は凱旋門賞へ向けた重要なステップレースとなるが、陣営は結果だけでなく内容も求める構えだ。調教内容を見る限り、現状で持てる力を発揮できる仕上がりにあり、状態面の不安はほぼない。

最大の課題は2000mという距離への対応だけ。その壁を能力で乗り越えられれば、秋の世界挑戦へ向けて大きな弾みとなる一戦になるはずだ。

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