今週日曜の小倉メインレースには、ダート1700メートルで行われる3歳以上オープンの別定戦「阿蘇ステークス」が組まれている。

昨年は本レースが開催されなかったため、傾向を探る上では2020年から2023年までの4年分のデータが参考となる。その傾向を見ると、逃げ・先行勢が安定した成績を残す一方で、波乱を演出しているのは差し馬の存在だ。特に2023年は16番人気・単勝400倍超のダンツキャッスルが、まくり気味に進出して格上のキングスソードを相手に3着に好走。人気薄の差し馬には警戒が必要な一戦といえる。

また、昇級初戦馬の成績は振るわず、勝ち切れていない傾向が続いている。今年はコーザン産駒の4歳セン馬ジャスパーロブストが上位人気に支持される見込みだが、積極的に逃げる脚質である点を踏まえると、マークが厳しくなることも予想される。展開次第では崩れるリスクもあり、過信は禁物だ。

さらに、前走で重賞に出走していた馬の成績も今ひとつ。今年該当するのは、シニスターミニスター産駒の6歳牡馬メイクアリープ。過去にはチャンピオンズカップ7着、みやこステークス2着といった重賞実績もあるが、前走の平安ステークスでは16着と大敗。近走の内容からは勢いに欠け、今回は厳しい戦いを強いられそうだ。

全体としては、展開と馬場傾向を見極めながら、人気薄の差し馬や安定先行タイプの取捨が勝負の鍵となるレースといえる。