中京競馬の開幕を飾る重賞はダート王者決定戦「チャンピオンズC」です。例年、国内トップのダート馬が揃う一戦ですが、今年はどんな馬が集まったのでしょうか？今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ナルカミ（牡3、田中博康厩舎）

前走のジャパンダートクラシック・1着から参戦するナルカミ。前半から今年の帝王賞を上回るハイペースを刻みながら、4コーナーでも余力十分の手応えを維持。直線ではナチュラルライズの追撃を寄せつけず、最後は2馬身半差をつけて完勝しました。今回がJRA重賞初挑戦となりますが、その能力には疑いはありません。左回りの盛岡を克服している一方、中京では唯一の敗戦があり、舞台適性がポイントになりそうです。引き続き戸崎騎手とのコンビで、強豪古馬相手にどこまで食い込むか注目されます。

ルクソールカフェ（牡3、堀宣行厩舎）

前走の武蔵野Sを快勝したルクソールカフェ。前走の武蔵野Sを快勝し、重賞初制覇で一気に全国区へ名乗りを上げた素質馬ですの。大外枠からスムーズに先行し、サンライズフレイムの前を取ったレーン騎手の好判断が光りましたが、差し有利の流れを前で受けて突き放した内容は、馬自身のポテンシャルがあってこそと言えます。レーン騎手も「精神面も体も大きく成長している」と高評価。指数もフェブラリーS好走級に到達しており、既に古馬一線級と互角以上に戦える力を示しています。2走前のジャパンダートクラシック3着も休み明けとしては上々で、1800m戦も2戦2勝と問題なし。兄カフェファラオが届かなかったチャンピオンズC制覇へ、十分に期待が持てる一頭です。

ダブルハートボンド（牝4、大久保龍厩舎）

前走のみやこS・1着から参戦するダブルハートボンド。昨年8月の未勝利戦でデビューして以降、破竹の5連勝でオープンクラス入りを果たし、その後のブリーダーズゴールドCでも2着と力を示しました。続くみやこSでは、ハナを主張するレヴォントゥレットに競りかけながら一切緩まないペースを刻み、レコード勝ち。前が総崩れになってもおかしくない流れを、実質逃げの形で押し切った内容は圧巻でした。デビューからダート7戦で6勝2着1回と安定感も抜群で、潜在能力は明らかです。再現性は課題ながら、勢いを武器にG1の舞台でも侮れない存在と言えるでしょう。