いよいよ秋のマイル王者を決める一戦「マイルCS」が開催です。クラシック路線を戦ってきた3歳馬や、マイルやスプリント路線の活躍馬の参戦など、例年多彩なメンバーが揃う一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ジャンタルマンタル（牡4、高野友和厩舎）

今年の安田記念を制したジャンタルマンタル。前走の富士Sは２着に敗れましたが、休み明けで前哨戦、59kgを背負った中で0秒1差の2着は負けて強しの内容。安田記念の内容も強く、好スタートを決めて3番手につけると、外から被される厳しい形になりながらも、暴発せずに我慢。直線では目標にされる形になりながらも、後続を寄せ付けずの完勝でした。マイルG1・3勝の実績は伊達ではなく、ここも当然勝ち負けです。

アスコリピチェーノ（牝4、黒岩陽一厩舎）

G1・2勝のマイル女王アスコリピチェーノ。前走は仏G1のジャックルマロワ賞は6着に敗れましたが、欧州特有の窮屈な競馬で消耗してしまった印象です。2走前のヴィクトリアマイルでは大外スタートで自分から動くに動けない厳しい展開の中、渾身の末脚を披露して快勝。エンジンのかかりがやや遅いところがあるため東京コースが合いそうですが、今回の舞台は京都。適性は未知ですが、スムーズな競馬ができれば最後は見せ場を作ってくれそうです。

ソウルラッシュ（牡7、池江泰寿厩舎）

昨年の覇者ソウルラッシュは連覇を狙って今年も参戦。昨年は完璧な立ち回りと京都マイルへの高い適性、鋭いギアチェンジで他馬を圧倒し、団野騎手の渾身のエスコートによって完勝を飾りました。前走の富士Sでは骨折明けに加え59kgの酷量を背負いながら3着を確保。厳しい展開でも地力を示し、状態は確実に上向いていると言えるでしょう。団野騎手も「次に良くなる」と手応えを語っており、期待は十分。京都に戻る今回は得意舞台でさらに上昇が見込め、グランアレグリア以来の連覇達成となるかに注目です。