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【エリザベス女王杯2025予想】波乱の主役はヴェルミセル、激走条件揃う

2025/11/16 04:00
【エリザベス女王杯2025予想】波乱の主役はヴェルミセル、激走条件揃う

日曜の京都メインは牝馬チャンピオン決定戦の「エリザベス女王杯」が行われる。今年は直前になって2頭が回避し16頭立てとなったが、G1馬レガレイラとステレンボッシュを中心に、クラシック路線で活躍した3歳勢、さらに調子を上げている古馬が揃い、見応え十分の一戦となった。

その中でも注目したいのがゴールドシップ産駒の5歳馬ヴェルミセルである。ゴールドシップ産駒らしく成長に時間を要したタイプだが、昨年12月に3勝クラスを突破してオープン入り。その後のオープン5戦で3着2回と着実に結果を残し勢いをつけてきた。

特に圧巻だったのは前走の京都大賞典だ。15番人気の伏兵扱いながら、京都外回りコースで末脚を爆発させ3着に激走。差し・追い込み脚質ながら楽な手応えで前と差を詰め、直線では中長距離戦線で活躍する実績馬たちとの追い比べにも堂々と応じていた。内容は着順以上に価値のあるものだったと言える。

今回のエリザベス女王杯は、3歳馬が前走内回りから1ハロン延長になるのに対し、ヴェルミセルは外回りから1ハロン短縮と条件が好転する。京都外回りの適性では大きなアドバンテージを持っている。

展開面を見ても追い風が吹く。逃げ候補はエリカエクスプレス程度で、スローペースが濃厚。となれば前走と同様に直線勝負の形になりやすく、末脚勝負なら牝馬同士のこの舞台で十分に勝ち切るチャンスが生まれる。さらに有力馬の中には京都外回りで安定した成績を残せていない馬もおり、その点でもヴェルミセルの強みは際立つ。

スローペースからの瞬発力勝負になれば、前走の京都大賞典の再現は十分可能だ。5歳秋を迎えて本格化の気配を漂わせるヴェルミセルが、ここで一気にG1戦線の主役へ躍り出る場面を期待したい。 

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