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【エリザベス女王杯2025予想】レガレイラ"気まぐれ女王"払拭なるか?

2025/11/12 17:44
【エリザベス女王杯2025予想】レガレイラ"気まぐれ女王"払拭なるか?

昨年5着の雪辱を期して、今年もエリザベス女王杯に挑むのがレガレイラだ。昨年の同レースでは中団からの競馬となったが、直線では不利の連続。ラヴェルの動きにより外へ持ち出せず、内を突いたところでハーパーやコンクシェルの斜行、さらにはシンティレーションの壁に阻まれ、力を出し切れないままの5着に敗れた。ルメール騎手は「アンラッキーな競馬。能力はG1レベルだが、今日は全くスムーズに乗れなかった」と悔しさをにじませた。内容的には「負けて強し」。不運続きの女王候補が、ようやく報われる日は近いと感じさせた一戦だった。

その後の有馬記念では、まさに「悲劇のヒロイン」が歓喜の主役へと転じた。古馬混合戦での初挑戦ながら、好枠を生かして先行策を選択。スローの流れの中、折り合いをつけて直線で力強く抜け出した。戸崎圭騎手は「スタートがカギでしたが、スムーズにリズム良く走れました。接戦でしたが、最後は気持ちで勝ち切ってくれました」と語り、3歳牝馬での有馬記念制覇という快挙を成し遂げた。ジェンティルドンナを彷彿とさせる完璧な立ち回りで、大舞台での底力を改めて証明した。

しかし、約半年ぶりの実戦となった宝塚記念では一転、2番人気に支持されながらも11着に沈んだ。道中はリズム良く先行したものの、メイショウタバルの作った持続ラップに対応できず、3~4コーナーでは早々に手応えを失った。戸崎騎手は「外枠からポジションを取っていきましたが、脚がたまっている感じがなかった」と振り返る。馬場や休み明けの影響、さらには叩き良化型の傾向も見せており、「ピンかパー」の気まぐれな一面を再び露呈した形だった。

だが、その評価を一気に覆したのが前走のオールカマー。1番人気の期待に応え、見事な快勝を飾った。スタート直後にホーエリートにぶつけられる不利があり後方からの競馬となったが、向正面で焦らず待機。ペースが動いたタイミングでドゥラドーレスを目標に仕掛け、直線では自慢のギアチェンジ能力を発揮。57キロの斤量をものともせず、鋭い末脚で突き抜けた。戸崎騎手は「この馬のリズムで走らせることを意識しました。最後までしっかり反応して伸びてくれた」と手応え十分の口ぶり。宝塚記念からの見事な巻き返しで、改めてG1馬としての格を示した。

レガレイラの特徴は、展開や気分次第で結果が大きく変わる点にある。気分を損ねると凡走するが、噛み合えば圧倒的な強さを見せる“気まぐれ女王”。有馬記念とオールカマー、どちらも後半5ハロンが速い持久戦で好パフォーマンスを発揮しており、持続力勝負こそが真骨頂だ。今回の舞台・京都芝2200mも、末脚を生かす展開になれば理想の条件と言える。

調整は順調そのもので、5日の1週前追い切りでは美浦Wコースで6ハロン80秒8―11秒2の好時計をマーク。2歳1勝クラスのサンダーストラックと併せて併入し、軽快な動きを見せた。戸崎騎手も「前走時は七、八分の仕上がり。今回はさらに上積みが見込める」と手応えを語る。

ここまで連勝経験のない馬だけに、データ的には信頼しづらい面もあるが、牝馬同士の戦いなら実績は最上位。昨年の雪辱、そして再び女王の座を狙う舞台が整った。持ち前の切れ味と精神的な落ち着きが噛み合えば、再び「ルメール劇場」ならぬ「戸崎劇場」の幕が上がる可能性は十分だ。レガレイラが見せる次なるドラマから、目が離せない。  

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