【東京大賞典2025予想】ミッキーファイトが最終追い切りで3頭併せ消化、上々の仕上がりアピール

年末のダート王決定戦「東京大賞典」(Jpn1、ダ2000m)へ向け、帝王賞、JBCクラシックを連勝中のミッキーファイトが最終追い切りを消化した。25日は美浦トレセンで坂路を4ハロン67秒3のキャンターで脚慣らしした後、ウッドコースで僚馬2頭との併せ馬を敢行。6ハロン81秒3―65秒7―51秒2―36秒8―11秒5を記録し、馬なりのまま半馬身先着と確かな動きを見せた。
直線では最内から鋭く伸び、外のミッキーマカパ(2勝クラス)と併入し、中のサレジオ(1勝クラス)にはクビ差先着。深いモヤの中でも脚取りは力強く、ラスト1ハロン11秒5という数字は状態維持を裏付ける内容だ。1週前追い切りでもウッドで3頭併せを行い、馬なりで6ハロン81秒0、ラスト1ハロン12秒0をマーク。エオアリイに半馬身、シーギリヤロックに首差先着しており、調整過程は一貫して順調だ。
田中博調教師は「本当にいい時と比べると、冬場ということもあってコンディションの波は感じる」と慎重なコメントを残す一方で、「動きだけを見れば仕上がりが甘い印象はない」と及第点を与えている。体質的に日々の感触にムラはあるものの、レースへ向けて力を出せる状態には仕上がったと見ていい。
現在、ミッキーファイトは帝王賞、JBCクラシックを含む通算重賞5勝を挙げており、勢いと実績はメンバー随一。大井ダート2000mは持続力とパワーが問われる舞台で、連勝中の内容を踏まえれば適性も高い。数字が示す安定した追い切り内容と王者の地力を背景に、東京大賞典でも主役級の存在であることは揺るがないと断定できる。

