【ホープフルS予想2025】素質馬オルフセン、大外でも問題なし?

中山競馬の土曜メインは、2歳チャンピオン決定戦「ホープフルステークス」が開催。クラシックだけでなく古馬になってからもG1で活躍する馬を輩出している注目度の高い一戦だ。
アイビーSを圧勝したアンドゥーリル、萩Sを制したバドリナート、札幌2歳Sを制したショウナンガルフなど、今年も素質の高い2歳勢が揃った。しかし、数ある有力馬の中でも注目したい存在が、キズナ産駒のオルフセンだ。オルフセンは新馬戦で3着、続く未勝利戦を勝利してG1の舞台へ駒を進めてきた。キャリア2戦ながら、内容の濃さは数字以上だ。
前走の未勝利戦をではまずまずのスタートを決め、道中は中団から追走。直線では馬群の中からうまくさばいて進路が開くと、しぶとさを見せていたヨカオウと3番手グループのインからロスなく運んだクールフィデルを残り100mで外から一気に交わして1馬身半差をつけて快勝。先行勢が粘る展開でレース上がり34.1、ラスト11.6-11.3-11.2という加速ラップでの決着のところ、オルフセン自身33.6でまとめた瞬発力は評価できる。
枠順を見ると、オルフセンは16番枠の大外。中山芝2000mでの大外枠は一般的には不利とされ、敬遠されがちだ。しかし、この馬に関しては一概にマイナスとは言い切れない。なぜなら、これまでの2戦はいずれも直線で前が詰まる厳しい展開を経験しており、馬群を割って進路をこじ開けるようなタフな競馬を強いられてきたからだ。
1戦だけでも精神的な負荷は大きいが、それを2戦続けて経験しながら崩れなかった点は高く評価できる。特に未勝利戦での勝ち切りは、能力だけでなく精神面の強さを示す内容だった。そうした背景を踏まえれば、今回の大外枠は包まれるリスクが少なく、スムーズに走れる可能性が高い枠とも言える。
広い進路を確保できれば、オルフセンは持ち味を存分に発揮できるタイプ。未勝利勝ち直後でのG1挑戦という立場ではあるが、これまでに積んできた厳しいレース経験は、むしろ大きな武器となるだろう。展開と位置取りが噛み合えば、一気に主役へ躍り出ても不思議はない。
ホープフルステークスは大外枠でも問題なし。能力と精神力を兼ね備えたオルフセンが、不利のない競馬でその真価を示し、2歳王者の座を掴む可能性は十分にあると見て有力視したい。

