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【有馬記念2025予想】期待の3歳エース!ミュージアムマイル “世代最強”証明へ

2025/12/26 19:53
【有馬記念2025予想】期待の3歳エース!ミュージアムマイル “世代最強”証明へ

今年の有馬記念には、皐月賞馬のミュージアムマイルと菊花賞3着のエキサイトバイオという2頭の3歳馬が出走する。その中でも、より高い評価を与えるべき存在はミュージアムマイルである。理由は明確で、すでに古馬との対戦で結果を残している点にある。

エキサイトバイオが今回初めて古馬と顔を合わせるのに対し、ミュージアムマイルは前走の天皇賞・秋で古馬一線級を相手に2着に好走。対古馬戦での適性と地力を証明済みだ。同じ3歳馬で天皇賞・秋を制したマスカレードボールが、続くジャパンカップでもダノンデサイルやクロワデュノールといった強豪牡馬に先着して2着と健闘した事実を踏まえれば、ミュージアムマイルも有力古馬勢相手に十分通用するレベルにあると断言できる。

天皇賞・秋での内容も極めて優秀だった。道中は中団の外を追走し、直線ではクイーンズウォークのさらに外へ進路を取る形。多少の距離ロスはあったものの、直線では鋭いギアチェンジを披露した。内で脚を溜めた馬たちが進路取りに苦労する中、外からスムーズに脚を伸ばして2着を確保。ラスト3ハロン10.9-10.9-11.1という高速ラップに対応した点は高く評価できる。斤量面の恩恵はあったにせよ、それを差し引いても内容は秀逸だった。

C.デムーロ騎手は「切れるというより、ジワジワと加速するタイプ。2000mは合っている」とコメントしており、馬の特性を完璧に把握したそつのない騎乗が光った。ただし、好走の要因を鞍上だけに求めるのは適切ではない。このメンバー相手に走り切った事実こそが、ミュージアムマイル自身の能力の高さを示している。想定以上の走りというより、「普通に力があった」と受け止めるのが正解だ。

舞台適性も申し分ない。中山では内回りの皐月賞、外回りのセントライト記念をともに制しており、コース形態への不安は皆無。右回りに替わる今回は、前走以上のパフォーマンスを見せても不思議ではない。加えて今回は3歳斤量56キロ。スタミナと持続力を武器とする同馬にとって、この条件は大きな後押しとなる。

通算成績【4-2-1-2】が示す通り、安定感も抜群。唯一掲示板を外した日本ダービー・6着は、2400mという距離が長かった可能性が高い。今回の2500mへの距離延長が課題となるのは事実だが、極端な外枠からロスの多い競馬にならなければ致命的な不安材料ではない。

ミュージアムマイルの強みは、ロングスパートで押し切る形ではなく、直線で他馬の脚が鈍ったところを確実に差し込む点にある。弥生賞・4着は、幸英明騎手が不必要に動いてしまった点と、稍重馬場の影響が大きかったと見るべきだ。

有馬記念当日は晴れ予報で、鞍上は前走で好騎乗を見せたC.デムーロ騎手が続投。不安材料は最小限に抑えられており、総合的に判断すればミュージアムマイルを中心に据えるのが最も妥当な結論となる。有馬記念という大舞台で、世代トップクラスの実力を改めて証明する可能性は十分にあると言えるだろう。 

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