【有馬記念2025予想】人気サイドが正解か?主役はこの4頭だ

いよいよ暮れのグランプリ・有馬記念が行われる。翌日は大井競馬場で東京大賞典、その後にはKEIRINグランプリ、大晦日にはオートレースのスーパースター王座決定戦と、年末の公営競技は一気にクライマックスを迎える。その中心に位置するのが、中央競馬の締めくくりとなる有馬記念だ。今年も世代と路線が交錯する一戦となり、予想のしがいは十分にある。
有馬記念は基本的に上位人気が強いレースだ。ここ2年はやや傾向と異なる結果に見えるが、2023年の勝ち馬ドウデュースは2番人気、昨年のレガレイラも5番人気ながら能力上位は明白だった。3番人気以下が勝ち切るケースは極めて少なく、軸は人気サイドから選ぶのがセオリーだ。好配当を狙うにしても、軸は2番人気以内、相手に少しひねりを加える形が現実的で、二桁人気は押さえ程度で十分だ。
前走ローテーションは秋のG1組が圧倒的に優勢で、人気薄だった馬は評価を下げたい。距離面では天皇賞・秋組が最短距離組となり信頼度は高い。牝馬に限ればエリザベス女王杯組は引き続き警戒が必要で、秋華賞からの直行組は割引が妥当だ。外枠は明確に不利で、枠順の影響は大きい。
脚質は基本的に前有利だが、勝負所で一気に動けるタイプなら差しも届く。今年は差し馬に有力どころが多く、展開次第では後方勢の台頭も十分考えられる。
以上を踏まえて注目したいのが4頭だ。まずはミュージアムマイル。前走の天皇賞・秋では中団外を回るロスのある競馬ながら、直線は外からスムーズに伸びて0秒1差の2着。地力の高さは明らかで、C.デムーロ騎手の継続騎乗も心強い。中山適性を加味すれば、主役級の評価が必要だ。
次は連覇を狙うレガレイラ。前走のエリザベス女王杯は、後ろ目の外から追走とロスはあったが、直線の切れはひときわ目立ち、抜け出しての完勝。昨年の有馬記念に加え、オールカマーでも中山巧者ぶりを証明。後方外からでも鋭い切れを発揮できる点は大きな武器で、牝馬ながら信頼度は高い。
3頭目はダノンデサイル。前走は序盤で内から張られ、1~2コーナーでも行きたがるところを見せて折り合いを欠くなど、決してスムーズな競馬ではなかったが、レコード決着の加速ラップで3着は馬が強い証拠だろう。実力と実績を考えれば、馬券圏外に敗れる方が不自然だ。
最後はメイショウタバル。前走の天皇賞・秋はマイペース逃げを展開し、前半1000m通過62秒のスローペースで逃げた。しかし、最後は究極の上がり勝負に対応しきれず、6着に残すのが精一杯といった内容だった。本来徐々に加速して後続の脚を消耗させながら最後まで粘りこむ形がベストで、逃げて刻んでいければ面白いだろう。好枠でこの一戦のみに集中する武豊の腕に期待したい。

