【エリザベス女王杯2025予想】注目4頭から読む勝負図

日曜の京都メインは牝馬ナンバーワン決定戦の「エリザベス女王杯」が開催。世代を超えた頂上決戦である一方、馬券的には難解な部類に入るレースだ。過去10年、1番人気は5回馬券に絡んでいるが、この数字はやや役不足と言える。直近5年では一昨年と5年前の勝利を除き、上位人気馬が圏外に沈むことも目立つ。
一方、堅実さを見せているのは3番人気だ。過去5年で3回、10年単位では7回も馬券に絡んでおり、信頼度の高さが際立つ。穴馬を狙うなら9番人気以下の馬が有力候補となるが、人気上位馬だけで決着することは少ない。
また、近年は5歳馬の好走例が少なく、勝負の中心は若い馬たちに絞られる傾向だ。また、このレースは馬よりも騎手選びが結果に直結する特徴がある。過去3年間の優勝騎手は弟デムーロ、ルメール、弟デムーロとカタカナ騎手が独占しており、この傾向が続く可能性は高い。
脚質面では先行馬がやや有利とされるが、決定的な差はなく馬場や展開による変動も大きい。以上を踏まえ、今年の注目馬は以下の4頭だ。
まずはリンクスティップ。クラシック2戦で上位入線を果たした実績馬で、弟デムーロ騎手とのコンビが再び注目される。前走の紫苑Sは1番人気の期待を裏切るかたちで8着に敗れたが、揉まれてストレスのかかる競馬で力を発揮できずの敗退で力負けではない。大外16番からスタートできるここは巻き返しに期待だ。
ステレンボッシュは近走で結果を残せていないが、阪神JFでルメール騎乗の2着経験がある。4歳になってからスランプに陥っているが、久々のルメール騎手とのコンビ、秋華賞・3着ぶりの京都コースで復活に期待したい。
レガレイラは昨年の本レース5着から巻き返しを狙うグランプリホース。休養を経て準備は整っており、京都外回りでの差し脚に期待できる。連覇がかかる有馬記念に向けて弾みを付けたいここは、無様な競馬は見せたくないはず。気まぐれな面もあるが実力上位は明白だ。
エリカエクスプレスは前走の秋華賞・2着から参戦。勝ち馬に惜しくも交わされたものの、その内容は高評価。前走から1F延長で折り合えるかがポイントとなるが、京都は2戦してパーフェクト連対を果たしている舞台なだけに、初の古馬相手でも十分やれていい。
今年のエリザベス女王杯は、若駒の実力とカタカナ騎手の手腕が勝敗を左右する。馬券攻略には、この両者を軸に考えることが重要だ。

