エルムステークス(2017)の過去データから傾向を分析！

今週の札幌競馬の日曜メインはダート1700mで行われる「エルムステークス」です。古馬混合のダート戦ですが、1700mという特殊な距離に加え、「エルム」というレース名もニレ科ニレ属の植物で街路樹などとして用いられているハルニレの英名から来ており、何とも不思議な変わったレースという印象があります。

それでも過去にはプリエミネンス、アドマイヤドン、パーソナルラッシュ、ローマンレジェンドなどのG1馬も参加しており、盛り上がりを見せる重賞でもありますので、今後のダート路線を占う意味でも見ておきたい一戦です。今回も過去10年間のデータをもとに、人気や脚質といった基本的なカテゴリーを中心にレパードSのレース傾向を探っていきたいと思います。

1番人気の信頼度はそこまでも、上位人気は堅実

1番人気の信頼度はそこまで高いわけではありませんが、1～3番人気が9勝しており上位人気が強い競馬をする傾向にあります。穴馬で絡んだ最低人気は10番人気で、10番人気より下からは3着内はゼロとなっております。

単勝オッズも50倍以上で絡んだのは1頭のみで［0-1-0-38］、馬券に絡む確率は2.7%と低め。基本的には大きく荒れることは少ないレースです。

直線は短く先行有利、データ的には外枠の好走が多い

コースは札幌ダート1700m。高低差が0.9mとほとんどない平坦コースで、コーナーの半径が大きくカーブは緩やか、さらに直線距離は約260mと短く、先行馬が有利となりやすいコース形状となっております。

実際にデータを見ても先行馬が圧倒的で、好位から長くいい脚を使った馬が好成績を残しております。フルゲートでも13頭しかない為（2009年の新潟開催時はフルゲート14頭）内外の差は少なく、外からの捲りも決まる展開もあります。

データ的には1～3枠の内枠からは連対馬が1頭のみとなっており、4枠から外が好走しております。

※2009年新潟開催、2013年函館開催を除く

※2009年新潟開催、2013年函館開催を除く

4～5歳馬が中心。2着までなら7歳馬でも要注意

4歳と5歳が中心となります。3歳と7歳以上からは勝ち馬が出ておりませんが、7歳馬は2着が4頭おり、2着馬を一番多く輩出しております。

所属は美浦も栗東もほぼ同等の成績となっております。

前走は同距離の1700mを走った馬が好走傾向に

前走は中央のOP特別と、地方からが中心となります。中央重賞組は2,3着はありますが、勝ちきれない結果が多いです。

距離は同距離の1700mから進めてくる馬が好走しており、札幌のしらかばステークス［2-1-3-16］と、福島の安達太良ステークス［2-0-0-0］などが好走しております。前走着順は1着馬の成績が優秀です。