【黒潮盃2017】南関勢に一泡吹かせられるか?名古屋からの“刺客”ドリームズラインに注目!
8月11日(金・祝)大井競馬場では、第51回黒潮盃が行われます。地方の3歳交流重賞で、今年は名古屋から東海ダービー馬のドリームズラインが参戦。他地区との力関係が難しいところですが、レースの厚み、予想の面白さはグッとUPしたように思います。
過去5年は船橋3勝、大井2勝と南関東勢が圧倒の傾向ですが、07年は笠松所属のマルヨフェニックス。そして11年は、”兵庫最強馬”オオエライジンが戴冠と、他地区の馬にも十分チャンスのある一戦。
その点からも期待したいのが、名古屋から参戦のドリームズライン。栗東・中尾秀正厩舎からデビューするも、新馬→未勝利と見せ場なく11、14着と惨敗。たった2戦のみで見切りをつけられた?のか、10月中には早々と名古屋へと移籍してしまいました。
母ジョディーズラインはクロフネ産駒とはいえ、現役時は芝で1勝。ダートは1戦のみでしたが、4番人気10着と結果は出せませんでした。父ドリームジャーニーの産駒も大半が芝向きだけに、ダート適性に疑問は残りましたが、移籍緒戦を勝利で飾ると、続く2戦目も辛勝とはいえ、キッチリ1着。その後は勝ち切れない競馬が続きましたが、つばめ特別を快勝すると、1冠目となる駿蹄賞を難なく制覇。そして2冠目の東海ダービーもひとマクリで決めてしまいました。
水を得た魚とも言うべきか、移籍したことで見事に素質が開花。そして駿蹄賞で出遅れなければ、今の捲るスタイルは確立されていないわけですから、競馬とは本当に何があるかわかりませんね。
鞍上の大畑騎手も昨年2着で、コースなどを含めてある程度の手応えは掴んでいるはず。まだまだ昨年乗ったカツゲキキトキトと比べるには、可哀相な気もしますが、血統面も含めて意外性のあるタイプ。息の長い末脚は、大井外回り1800にピッタリという印象もあります。東海ダービー馬が優秀すれば2007年のマルヨフェニックス(笠松)以来となるが、10年ぶりの戴冠となるか。要注目です。