東京の日曜メインは秋の天皇賞へと繋がる一戦「毎日王冠」です。勝ち馬には天皇賞・秋の優先出走が与えられる一戦で、過去には2013年の天皇賞・秋の覇者ジャスタウェイ、2014年の覇者スピルバーグなど名馬を多数輩出しており、本番を占う上で見逃せない一戦と言えるでしょう。今回は過去10年間のデータをもとに毎日王冠の傾向を探っていきます。

■「1番人気」は7勝で断トツの勝率

人気は「1番人気」が最多の7勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多で断トツの好成績です。また、勝ち馬は10頭中9頭が「4番人気以内」から出ており、上位人気の勝率は高めです。下位人気を見ますと「6～9番人気」が1着1回、3着が2回、「10番人気以下」は2・3着が1回ずつとなっており、頻度としてはそこまで多くありません。2着までは堅い決着になりやすい傾向です。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「外枠」＆「逃げ」が好成績

コースは東京の芝1800mを使用。枠は「6・7・8枠」が2勝ずつを挙げており、勝ち馬は10頭中6頭が「6枠」より外の枠から出ています。「1・2枠」は連対数が1回づつとなっており、内目の枠が不振です。内枠不利・外枠有利の傾向が顕著に見られます。

脚質は「差し」と「追い込み」が3勝ずつを挙げており、連対数と3着内の回数は「差し」が最多となっています。控えた馬の好走が中心となりそうですが、「逃げ」も連対率が40％と好走率は高めです。逃げ馬の激走には警戒した方が良さそうです。

■馬体重の増減が「+4～+9kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、6勝を挙げ、連対数と3着内の回数も最多の「+4～+9kg」に注目。

■「3歳」が好成績

年齢は最多の4勝を挙げている「3歳」に注目です。性別は、8勝を挙げている「牡馬」が中心となります。所属は「美浦」が6勝を挙げており、関東馬がやや優勢です。

■前走レースはフラット

前走レースは、「安田記念」が最多の3勝を挙げ、連対数と3着内も最多ですが、今年は該当馬がおりません。他に極端な傾向は見られませんので、前走レースについてはフラットな目線で予想したいと思います。

前走着順は、「1着」と「2着」が3勝ずつを挙げており、連対数と3着内は「1着」が最多となっています。前走で馬券圏内に好走している馬が好成績で、とくに勝ち馬は10頭中8頭が「3着以内」だった馬となっており、勝ち馬は前走で「3着内」に好走している馬から出やすい傾向となっています。

■騎手は「C.ルメール」と「戸崎圭太」に注目

騎手は「C.ルメール」「戸崎圭太」「武豊」の3名が2勝ずつを挙げていますが、今年は武豊騎手の騎乗予定がないため、C.ルメール騎手と戸崎騎手に注目したいと思います。