菊花賞へのトライアル「セントライト記念」が中山競馬場で開催されます。春のクラシックを戦ってきた実績馬と、夏に力をつけてきた上がり馬の出走もあり、秋の大舞台に向けて見逃せない一戦です。今回は過去10年間のデータをもとにセントライト記念の傾向を探ってみます。

■「1番人気」は連対率80%、堅実決着傾向が強め

人気は「2番人気」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内の回数は「1番人気」が最多となっています。連対率は80%と好成績で、軸としての信頼度は高めです。下位人気を見ますと「10番人気以下」は連対数が0回、3着1回となっており、大穴はほとんど来ません。「6～9番人気」が1～2着に2回ずつとよく絡んでおり、人気薄はこのあたりが狙い目です。2015年には61万馬券が飛び出していますが、基本的には堅実に決着する傾向にあります。

予想オッズ

下記の予想オッズは登録馬の独自予想オッズになります。正式オッズは馬券発売後に随時公開されますので、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

■「内枠」＆「先行」が好成績

コースは中山の芝2200mを使用。枠は「3枠」が最多の3勝を挙げており、連対数は「3枠」と「7枠」が最多タイ、3着内は「4枠」と「7枠」が最多となっています。内外の有利不利は少なめですが、「1～4枠」から7頭の勝ち馬が出ており、勝ち馬は内目の枠から出やすい傾向となっています。

脚質は「先行」が5勝を挙げており、連対数と3着内の回数も最多です。ただ、「差し」も3勝を挙げ、3着内の回数は「先行」とほとんど差はありません。脚質については「先行」がやや優勢という程度に考えておきたいと思います。 

■馬体重の増減が「+4～+9kg」だった馬に注目

馬体重の増減は、最多の4勝を挙げている「+4～+9kg」に注目です。

■前走レースは「日本ダービー」に注目

前走レースは、最多の5勝を挙げ、連対数と3着内の回数も最多の「日本ダービー」が参考レースとしての重要度が高そうです。前走着順は「3着」が最多の3勝を挙げており、連対数と3着内は「1着」が最多となっています。「10着以下」に敗れた馬も5勝を挙げており、3着内も10回と多めです。前走で大きく着順を落としている馬にも十分警戒する必要がありそうです。

■騎手は「田辺裕信」と「横山典弘」に注目

騎手は2勝ずつを挙げている「田辺裕信」「横山典弘」の2名に注目です。