【マイルCS予想2020】マイルG1・3勝のアドマイヤマーズ、復権へ
ジャパンCのメンバー構成の豪華さも注目度は高いですが、今週のマイルCSも負けず劣らずの豪華メンバーです。出走馬17頭中、3世代のNHKマイルの覇者を含むG1馬8頭に加え、G1勝ちはないものの、掲示板を経験している馬4頭も加わり、全馬、前走重賞を走ってきている実績馬が揃いました。
その中で注目しているのは4歳牡馬のアドマイヤマーズです。アドマイヤマーズは、朝日杯FS、NHKマイル、そして昨年末には香港マイルを勝つなどマイルG1を3勝している実績馬です。
実績的には最上位と言って良さそうですが、今年の成績などからも前評判的にはグランアレグリアやサリオスほどではない存在となっています。今年は2戦のみ出走で、安田記念・6着、前走スワンS・3着。今年素晴らしいパフォーマンスを見せている馬達の中ではその実績も薄れてしまうかもしれません。
それでも、マイル3勝は伊達ではありません。4歳ですからまだまだ走りますし、昨年の今頃には、レベルの高い香港マイルを制し、インディチャンプやペルシアンナイトにも勝っており、能力の高さは上位。今年の2戦を見返してみますと、安田記念は半年の休み明けで先行し、3番手からの競馬で直線で早めに並びかけられて一端交わされたものの、差し返して先行馬の中で唯一6着と粘っていましたし、前走スワンSも人気薄の逃げ馬の逃げ切りを許したものの、同じように直線で一端交わされかけてからしぶとく伸びて3着をキープする好内容でした。
両レースとも一端交わされた点が課題ではありますが、今回と同じ阪神1600mで行われた朝日杯FSでは、同じような位置からの競馬で後ろから交わされるのではなく、逆に前を行くグランアレグリアを一瞬のうちに交わしています。同じダイワメジャー産駒のレシステンシアも阪神1600mのG1で1勝2着1回と好成績を収めていることからも、ダイワメジャー産駒に阪神マイルの条件は合うのかもしれません。
今年はレシステンシアがハイペースで逃げる可能性もあり、スローからの瞬発戦よりも持続力勝負となる可能性も高そうです。持続力のあるアドマイヤマーズ向きの展開となれば、好勝負を演じることは出来るでしょう。
ということで好メンバーが揃ったマイルチャンピオンシップは、マイル3勝の実勢が光るアドマイヤマーズが阪神競馬場の地の利も活かして最強マイラー対決を制し、マイルG1・4勝目を飾ってくれることを期待して応援したいと思います。