【札幌記念2017】“本気度の高い馬”から狙いたい

2014年に改装された札幌競馬場は今年の夏も大賑わいの様子。とくに子供連れのご家族には大好評のようで、水遊びができるじゃぶじゃぶ池や無料で見れるキャラクターショーは子供たちに大人気です。他にもポニーサイクルやキッズランドといった子供向けのレジャーが充実しており、夏競馬だけでなく地元民のご家族の夏を盛り上げるのに大きく貢献している札幌競馬場。

そんな札幌競馬場で今週末開催されるのはG2レースの「札幌記念」。久しぶりのG2レースの開催に加え、モーリスの全弟でクラブ募集価格が1億円という高額馬・ルーカスがデビューするということもあって、日曜日はかなりの入場者数となるのではないでしょうか。

夏競馬で唯一のG2！狙うはここの本気度が高い馬・・・！

さて、今年の札幌記念のメンバー構成はというと、武豊騎手からルメール騎手へ乗り替わったエアスピネルや、大阪杯でキタサンブラックの0.2秒差の3着に入着したヤマカツエース、モレイラ騎手を確保して重賞で復活Vを目論むマウントロブソンなど、いかにもG2らしいメンバーが集まったという印象です。

今年の札幌記念で本命視させていただいているのはマウントロブソンです。去年3歳時にスプリングSを優勝しますが、クラシックでは掲示板にも載れず敗退。今年は福島のオープンから始動して見事差し切って勝利し、9ヶ月ぶりの実戦を制しました。前で叩き合うダノンメジャーとマイネルハニーを外から差し切り、3歳時と比較しても成長が見られた一戦だったと言えます。18kg増えた馬体重は成長分もあり、休み明けの初戦を良い内容で勝つことが出来ました。次は良くなりそうですし、状態面の評価が高い一頭です。

直線で速い脚を使えないタイプの馬ですが、直線が短く小回りでタフな条件の札幌は相性も良いのではないでしょうか。モレイラ騎手も確保し鞍上強化、臨戦態勢は整った印象です。1番人気が濃厚なヤマカツエースも最大の目標は秋となっておりますし、ここの本気度が高いマウントロブソンを本命とさせていただきました。

次に相手に選んだのがエアスピネルです。距離に関しての不安はありませんが、成長が見られたマウントロブソンに対してエアスピネルは大きな成長は近走では見られませんので、自分の競馬ができるかどうかがポイントとなりそうです。テン乗りとなるルメール騎手としっかりと折り合って、前でペースをあげていくような競馬ができれば勝ち負けになると思います。

前走はまさかの後方からの競馬となりましたが、本来先行から粘り込みが得意なので、札幌の舞台は合うはずです。前走が特殊な負け方だったので、本来の競馬ができれば大きく崩れることはなさそうです。現状の賞金では秋のG1参戦もおぼつかないので、余裕はありません。獲れるところは獲っておきたいところでしょう。

穴馬として注目しているのはマイネルミラノです。函館ではよく走っておりますが、実は札幌は今回が初となります。嵌まらない限り来ないような馬ですが、今回はこれといった速い逃げ馬もおりませんし、逃げても番手でも良いマイネルミラノにとっては比較的自由度の高いレースとなりそうです。馬場との相性もあるので、当日そこまで重くなっていなければおさえておきたい一頭です。

以上、札幌記念の注目馬3頭を紹介しました。秋を目標にしている馬や、海外帰りの馬、ここが目標の馬など、各陣営が様々な思惑を抱えて参戦してくる微妙な時期のG2ですので、各陣営がここをどういう目的で使うのか、馬はどういう状態なのかというところを考えながら予想してみました。それでは、皆さんの馬券の健闘を祈ります！