【セントウルS予想2018】アンヴァル、阪神巧者の松若騎手とのコンビで秋G1の有力馬に名乗り出るか?
秋の短距離王を決めるスプリンターズステークスへの最重要ステップレースであるセントウルステークスが今週末に阪神競馬場で行われます。高松宮記念を制して、春の短距離王となったファインニードルは、昨年からの連覇を狙ってここから始動ということもあって俄然注目されていますし、夏に力をつけてきたサマースプリントシリーズから参戦してくる馬達も負けてはおらず、なかなかの激戦となりそうな予感です。
そんな中で、私が注目するのはアンヴァルです。
アンヴァルは、春はクラシック路線の第一弾桜花賞に出走して最下位の17着に敗れた後、短距離路線での2戦を6着、10着という成績に終わっています。いずれのレースも上り33.7秒という末脚を発揮しながら届かずに終わっているのですが、個人的には着順以上の内容を示したレースでもあったと感じております。
2走前の葵ステークスでは、逃げた馬と2番手の馬がワンツーとなった前残りのレースで、10番手から手応え良く追い上げながらの6着でした。展開に負けただけと言っても良かったとも言えます。そして前走も、減っていた馬体重を戻したこともあるでしょうがプラスの14kgと大幅な体重増でした。その影響もあってか、出遅れ気味にいつものレースよりも後方からのレースということで、2番目に速い末脚を発揮しても届かないのも仕方のない結果でした。
ということで短距離路線にして6着、10着という成績ではありますが、着順の印象よりもレースに関しては、決して悪くはないものでした。むしろ、馬体重を気にしなくてもいいであろう今回は、しっかり調教も積め上澄みも期待大と言えるでしょう。
今回のセントウルステークスは、ファインニードルを筆頭にネロやラブカンプー、ダイアナヘイローといった快速馬も揃っていますので、スタートの失敗さえなければ、6着、10着からいきなり上位に食い込んでもおかしくないと思います。
さらに今回の鞍上は、音無厩舎所属の若手のホープ、松若風馬騎手です。今年は、現在38勝で関西で15位と健闘しています。松若騎手はデビュー以来239勝しているのですが(2018年9月2日終了時点)これまでで一番勝利している競馬場が、阪神競馬場なのです。アンヴァルとは初コンビとなりますが、この騎手乗り替わりもこと阪神競馬場でのレースとなれば、鞍上騎手による上澄みも考えられそうです。
ということで、短距離路線に転じての2戦の成績は結果より中身があったアンヴァルが馬としての上澄みと鞍上としての上澄みによって、きっと上位に食い込んで秋の短距離チャンピオンを決め、そしてスプリンターズステークスの有力馬に名乗りでてくれることでしょう!