東京の土曜メインはマイル王者決定戦のマイルチャンピオンシップのステップレース「富士ステークス」です。マイル界の最高峰へのステップレースだけあって例年G3としては豪華なメンバーが集まるレースとして知られていましたが、ビッグレースの前哨戦としての位置付けを明確にするため、2020年からG2に昇格されました。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ソウルラッシュ（牡7、池江泰寿厩舎）

安田記念・3着から参戦するソウルラッシュ。13番手と後方からの追走で、枠や展開面でも噛み合わなかった中でも3着に持ってきたのは地力が高い証拠。直線が平坦な京都マイルが得意な印象が強いですが、東京マイルも2022、2024年の富士Sで2着、2024、2025年の安田記念でいずれも3着と結果を出しています。今年は骨折明けとなりますが、今回のメンバーでは地力上位なだけに買い目からは外し難い1頭です。

ジャンタルマンタル（牡4、高野友和厩舎）

前走の安田記念を制し、G1・3勝目を果たしたジャンタルマンタル。序盤は外から被され、直線でも目標にされる厳しい形になりながらも、前受けの競馬でしっかりと勝ちきるあたりは流石G1馬。主戦の川田騎手のエスコートもお見事で、同コンビの安定感は抜群です。東京マイルはNHKマイルCと安田記念の2勝で舞台適性は問題なし。春秋マイルG1制覇へ向けた始動戦となるここも、勝ち負けの期待十分でしょう。

マジックサンズ（牡3、須貝尚介厩舎）

前走のNHKマイルC・2着から参戦するマジックサンズ。人気馬が暴走気味に先行し、マークしていた上位人気勢が前に集中したことでペースが流れ、差し有利な展開になったことも大きかったですが、抜群の決め手で2着に食い込んだのは地力が高い証拠。馬混みを避けて最後に内を突く競馬を選択した武豊騎手の好騎乗も光ったレースでした。気性の不安は相変わらずつきまといますが、速いマイル戦は現状合っている印象もあり、決め手も魅力。古馬相手に末脚がどこまで通用するかに注目です。