【福島記念2025予想】福島名物のハンデG3!エコロヴァルツやクリスマスパレードなど出走予定馬を考察

福島競馬の土曜メインは七夕賞と並ぶ福島の伝統の一戦「福島記念」です。福島の芝2000mで行われるハンデ重賞で、ハンデ重賞らしく人気馬が圏外に飛ぶケースも少なくない難解な一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
エコロヴァルツ(牡4、牧浦充徳厩舎)
天皇賞秋・11着から巻き返しを狙うエコロヴァルツ。超スローペースの中で好位4番手から運び、直線ではしっかり脚を伸ばして見せ場を作っています。外からの強襲には対応できませんでしたが、展開を考えれば悲観する必要はない走りだったと言えます。これまで朝日杯FSでのインパクト、大阪杯4着など、重賞勝ちこそないものの大舞台で安定して力を示してきました。先行・差しのどちらも対応できる自在性を備え、福島での新馬勝ち、大阪杯での内回り適性からも小回りは問題ありません。斤量は気になるところですが、適性と実績を踏まえれば福島記念でも善戦可能な1頭です。
クリスマスパレード(牝4、加藤士津厩舎)
クイーンS・9着から参戦するクリスマスパレード。57キロ(牡馬換算59キロ)を背負い、イン有利の馬場で大外枠、さらにゲートではくしゃみによるタイミングの悪さもあり、スタートで大きく後手を踏んでしまいました。横山武騎手も「やりようがなかった」と語るように、力を出し切れなかったのは明らかです。近2走は出遅れが続いていますが、スタートさえ決まれば本来のパフォーマンスを取り戻せるタイプ。また、距離延長は歓迎材料で、2000mへの舞台替わりはプラスです。中山牝馬Sでは内容の濃い3着と地力を示しており、立ち回り戦になれば上位争いが可能な馬です。ここ2走は不本意な結果に終わっていますが、適距離に戻る今回は巻き返しに期待したいところです。
シリウスコルト(牡4、田中勝春厩舎)
前走の毎日王冠・11着から参戦するシリウスコルト。大きく順位を落としていますが、内容的には適性不向きのレースだったと言えます。大外枠から行きたがって掛かり、G2らしい速い上がり勝負にも対応できず、終始苦しい形となりました。古川吉騎手も「この馬には上がりが速すぎた」と述べており、敗因は明確です。立ち回り戦でこそ見直したいタイプです。昨年の福島記念は14着に敗れたものの、外枠から外々を回らされ、差し有利の展開と条件が揃って向きませんでした。今年はタフ馬場の福島がプラスに働きそうで、逃げ・先行で押し切った新潟大賞典の内容からも持ち味が生きる可能性があります。福島での実績もあり、枠と展開がかみ合えば一発を秘めた存在です。

