【フェニックス賞2018予想】血統の後押し有り!芝で躍進なるか、チュウワフライヤー
短期免許を取得し初来日し、先週小倉で騎乗したブレントン・アブドゥラ騎手。土曜メインの九州スポーツ杯をエントリーチケットで優勝し初勝利を挙げましたが、先週はその1勝のみ。連対率も.143ということで同じく短期免許で訪れているモレイラ騎手などと比べると物足りなく感じられるかもしれませんが、27歳という若さで初来日ということを考えるとまずまず悪くない出だしとも言えます。
現在はJRAのジョッキーとして大活躍中のデムーロ、ルメール両騎手なども最初から馬質など万全なバックアップがあったわけではなく、成績の積み重ねが現在の地盤を築いていることを考えれば、この二日間の数字だけで力量を見極めることはあまりにも早計であり、日本のコンディションにフィックスしていける今週以降の騎乗でこそ彼の真骨頂が見られるのではないでしょうか。
そこで注目したいのが、土曜小倉9Rで開催の2歳オープン、フェニックス賞に登録のあるチュウワフライヤーとのコンビです。
デビュー戦は川田騎手騎乗でダート1200mを選択し、クビ差の接戦を制して勝利。今回は二ヶ月間じっくり間隔をあけての参戦となりました。今回は距離1200mはそのままですが、ダートから芝へ舞台を変えて挑みます。父はヘニーヒューズということで、この距離であればダートでも芝でも対応可能な血統背景ですが、芝のほうが向いているのではないかと思えるのが、祖母の半妹にスプリンターズS勝ち馬のスリープレスナイトがいるという点です。
昨年のセレクトセールで4700万円で落札と、オーナーの期待の高さも伺えます。過去5年のデータを見ると前走ダートからの勝ち馬は1頭のみで、やはり劣勢ではあるものの分母自体も6頭と少ないこともあり、昨年の勝ち馬ゴールドクイーンがチュウワフライヤー同様に阪神のダートを勝ち上がっての参戦ということで、流れ自体は悪くありません。
鞍上のアブドゥラ騎手が先週勝利した九州スポーツ杯も同じく1200mでのレースだったという点も後押しとなりそうです。
今年は登録8頭ということで少頭数開催になりますが、阪神JFに向けて勢いをつけられるかどうか、注目したい一頭です。